各種高周波部品開発
フィルタ回路設計評価
必要な周波数のみ最小限の損失で通過させ、不要な周波数は確実に減衰させる回路がフィルタ回路です。
通過させる周波数により、
LPF(Low Pass Filter) | : 低域通過フィルタ |
HPF(High Pass Filter) | : 高域通過フィルタ |
BPF(Band Pass Filter) | : 特定の周波数のみ通過させるフィルタ |
BRF(Band Rejection Filter) | : 特定の周波数のみ減衰させるフィルタ |
があります。
WTIでは、周波数200MHz~12GHzにおいて、L/Cを用いた各種フィルタ回路、マイクロストリップラインを用いた各種フィルタ回路の設計・評価の実績があります。
またこれらを組み合わせることで、お客様の目的に合ったフィルタ回路をご提案します。
フィルタ等価回路 | フィルタ特性 |
【主な開発実績】
開発件名 | 概要 | 主要特性 | ||
フィルタ回路設計評価 | ・L/C回路を用いた各種フィルタを設計評価 | 周波数 ~10 GHz |
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・マイクロストリップラインを用いた各種フィルタを設計評価 | 周波数 ~10 GHz |
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・通信装置の高調波スプリアスの低減検討のためフィルタを調整 | 周波数 ~500MHz |
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合成分配回路設計評価
市販の増幅器を用いて設計する場合、どうしても出力電力などが不足することがあります。
このとき複数の増幅器に電力を等しく分配し、増幅された電力を低損失で合成する合成分配器が必要になります。
WTIでは純粋に50Ω系での合成分配を行う回路から、異なるインピーダンスに合成分配を行う回路まで、様々な開発経験があり、お客様の目的にあった回路をご提案します。
合成・分配回路製作事例 |
【主な開発実績】
開発件名 | 概要 | 主要特性 | ||
合成・分配器設計 | ・マイクロストリップラインを用いた各種分配器設計評価 ウィルキンソン、90° ハイブリッド |
周波数 ~8 GHz |
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スイッチ回路設計評価
信号が通過する経路のオン・オフを切り替えるスイッチ回路では、オンとオフの比を表すアイソレーション特性が重要となります。
WTIでは市販のMMICを組み合わせることで、アイソレーション50dBを実現したスイッチモジュールの開発実績があります。
スイッチ等価回路 | スイッチ電磁界解析モデル |
【主な開発実績】
開発件名 | 概要 | 主要特性 | ||
24G SW MDLの設計開発 | ・車載レーダに使用するスイッチ部品を開発 | 周波数 24 GHz |
アイソレーション < -50 dB |
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局部発振回路設計評価
周波数コンバータで基準となる信号を生成する回路が、局部発振器(LO:Local Oscillator)です。この局部発振器では、高い周波数安定度と低位相雑音が必要となります。そのため、PLL(Phase Locked Loop)を用いた、周波数シンセサイザーが使われます。
VCO: Voltage Controlled Oscillator 電圧制御型発振器 PLL: Phase Locked Loop 位相同期ループ TCXO:Temperature Compensated Crystal Oscillator 温度補償回路付水晶発振器 Loop Filter : ループフィルタ |
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局部発信器ブロック図 |
WTIでは、市販のVCOとPLL-ICの組合せまたはVCO内蔵PLL-ICいずれかを選定して周波数シンセサイザを設計します。低位相雑音でのご要求であれば市販VCOとPLL-ICの組合せ、実装面積の小型化のご要求であればVCO内蔵のPLL-ICを選定しています。
周波数シンセサイザの設計では、位相雑音、Lock Time、周波数安定度特性が重要なため、TCXO、VCO、PLL-ICの選定とループフィルタの設計が重要になります。特に位相雑音とLock Timeは相反する特性のため、ループフィルタの回路に起因します。ループフィルタの回路は、VCOの特性、PLL-ICの特性、ループ帯域や位相マージンなどのパラメータで回路設計をします。これらを適切なパラメータの組合せで、マイクロ波帯において、周波数シンセサイザを設計した実績があります。
PLL 位相雑音特性例 PLL-IC Lock Detect 信号例
【主な開発実績】
開発件名 | 概要 | 主要特性 | ||
携帯電話用VCO/PLLモジュールの開発 | ・各種携帯電話用VCO/PLLモジュールを開発 | --- | --- | --- |
2.45GHz帯マイクロ波電源の開発 | ・信号発振器の回路を設計(VCO内蔵PLL-ICを使用) | 周波数 2.4~2.5 GHz |
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アップコンバータユニット開発 | ・局部発振器の回路を設計(VCO内蔵PLL-ICを使用) | 周波数 400 MHz |
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122MHz信号発振器の開発 | ・局部発振器の回路を設計(VCO内蔵PLL-ICを使用) | 周波数 122 MHz |
位相雑音 -100dBc/Hz (@1kHz) |
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WTIは、高周波(RF)のコンサルサービスを「テクノシェルパ」のブランド名で行っております。以下のようなお悩み・ご要望にお応えします。
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- 「特定の部品が故障しやすい」
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詳しくは「テクノシェルパ」の高周波(RF)コンサルサービスのページをご覧ください。
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