報道関係者各位
2018年3月7日
プレスリリース
株式会社Wave Technology
高精度位置検出技術提供サービスを開始
~IoT分野のオープンイノベーションを加速し
「人」と「技術」の問題を緩和~
株式会社Wave Technology(所在地:兵庫県川西市、代表者:石川高英)は、搬送機や工事車両などのIoT化や自動運転化に対応する、「技術者教育サービス」と「高精度位置検出技術提供サービス」を2018年3月から開始します。
このサービスは、弊社の新サービスブランド『テクノシェルパ(Techno Sherpa)』の第一弾として提供するもので、IoT分野未経験の企業においても設計者養成と高精度位置検出技術の導入が行えることを特長とする、他に例を見ない業界初の取組みであると考えています。
日本の研究開発効率は、先進国に比べて低い(注1,2)という現実があり、技術的課題を自社内で解決しようとする自前主義が主因とされています。外部から不得意な技術を調達する「オープンイノベーション」を活用することで、研究開発の効率向上が期待できます。弊社はテクノシェルパのサービスを通じてIoT分野のオープンイノベーションを加速し、日本の競争力強化と技術者不足の解消に貢献して参りたいと考えております。
【背景】
未経験技術の製品への導入は、今やあらゆる分野で不可欠となりつつあり、一企業がこれまで築いてきた技術分野だけでは、新製品を生み出すのが難しい時代になってきています。特に、非エレクトロニクス分野で事業を展開してこられたIoT分野未経験の企業にとっては、異なる技術分野であることと、当該領域の技術者不足という二重の障壁が立ちはだかり、あらたな市場進出や事業拡大の大きな課題となっています。
そこで弊社では、搬送機や工事車両などの現場レベルのIoT化や自動運転をはじめとするオートメーション化でお困りの企業などを対象に、弊社社内教育ノウハウと高精度位置検出技術をご提供し、企業の人材育成・技術導入を促進し事業拡大に貢献して参ります。 (図2)
これらのサービスは、弊社の新サービスブランド『テクノシェルパ(Techno Sherpa)』としてご提供して参ります。ブランド名『テクノシェルパ(Techno Sherpa)』の「テクノ」は技術、「シェルパ」は支援するという意味をあらわしています。
【ご提供サービスと特長】
テクノシェルパの提供サービスは、「技術者教育サービス」と「高精度位置検出技術提供サービス」の二つを柱としております。特長は、IoT分野未経験の企業でも高精度位置検出技術の導入ができると共に、当該分野のプロの技術者が養成できることです。
(1)技術者教育サービス
- 独自の講座プログラムにより、電子回路の知識・経験がない方でも安心して電子回路の実践技術習得が可能。
- 教育効果を最大化するために、社内教育ノウハウに基づく独自の教育メソッドを採用。
- ご要望に応じて技術者独り立ちまでご支援。技術導入・立上げのコンサルティングとの併用でプロの技術者を養成。
(2)高精度位置検出技術提供サービス
- 提供技術は自動運転に代表される「高精度位置検出技術」に特化。搬送機や工事車両などのIoT化や自動運転などの現場レベルのオートメーション化のニーズに最適。
- 高精度位置検出技術の製品化に不可欠な専門分野の実践技術を具体的ニーズに沿ってご提供。あわせて、技術の導入・立上げをコンサルティングでご支援。
テクノシェルパをご活用いただくことで、高精度位置検出技術を扱えるプロ技術者が顧客社内で養成でき、その結果、業界全体の深刻な技術者不足に縛られることなく開発・設計を加速することができます。さらには、事業化のための資源の集中と投資費用抑制の効果を得ることができます。
弊社はナビゲーションに代表される高精度位置検出技術分野において、各種センサ選定・位置検出データ処理・データの無線ネットワーク伝送と管理など、当該分野の製品化に不可欠な様々な実践技術を蓄積してまいりました。このような高度な技術をご提供させていただくことで、例えば、高精度位置情報を使った新製品開発や、搬送機や工事車両などの現場レベルのオートメーション化などの新規ビジネスに、非エレクトロニクス分野の企業が進出していくことが可能になります。(図3)
【今後の予定】
弊社が保有する技術は、カーナビゲーション位置検出・各種センサ応用・高周波無線通信・マイコン回路・パワーエレクトロニクス・筐体設計と多岐にわたります。弊社は順次これらの保有技術をテクノシェルパのメニューに加え、サービス範囲を拡大することで、より広範囲な技術領域で企業の非保有技術の導入促進を支援してまいります。このサービスを通じて、社会的な課題である慢性的な技術者不足の緩和に貢献していきたいと考えております。
注1.みずほ総研みずほリポート日本企業の競争力低下要因を探る(2010年9月29日) 続きを読む →