こんにちは。テクノシェルパ技術コンサルタントの竹森です。
前回のブログで「ぶれない防水筐体の開発」についてご紹介しました。今回は「設計チェックの重要性」についてお話したいと思います。
昨今の開発では、如何にコストを抑えた開発をするかが重要視されています。また、設計者が不足している影響で少人数での開発が基本となっており、設計者の「個の力量」に依存しがちになっています。
しかし、「個の力量」に依存すると、いくら優秀な技術者であってもヒューマンエラーはつきものですし、設計の検証不足に陥りがちになってしまいます。いわば「見る目を無くした」開発体制であり、万一手戻りが発生すれば開発コスト・日程に多大な影響を与えます。
この課題を裏付けるように、お客様からは設計チェック体制や設計チェックの内容そのものについて、以下のようなお困り事もご相談いただいています。
- 海外に設計委託をしているが、本当にスペックに見合った設計品質であるか気になる。
- 自社に筐体設計に関する部門がなく、委託先の設計チェックができない。
- 業務拡大に伴い、独自の品質管理では限界があり、第三者チェックで品質を維持したい。
そこで当社では「第三者目線による設計チェック」と題して、お客様の設計品質を維持するためのサービスを展開しております。
具体的な内容としては、昨今の開発でスタンダートになっているFMEA・DRBFMの作成支援をはじめ、実際の設計データ(3D、部品図面)を相互にチェックし、より多くの目線で潜在的な問題点を抽出して、開発の手戻りリスクを最小限に抑える活動を提供させて頂いております。
FMEA: Failure Mode and Effect Analysis
DRBFM: Design Review Based on Failure Mode
筐体設計は製品デザインを損なわずにパッケージングさせる重要な技術であり、皆さまが思われている以上に内蔵する部品配置条件、製造条件、信頼性の確保など諸条件をクリアすることが求められます。
当社には、携帯電話(スマートフォン)、ウェアラブル端末などの小型の通信機器や防水機器などの開発に精通した技術者が在籍しており、これまで培ってきた経験(実績)によって「見る目と課題への気付き」を持ち合わせており、それらが有効な設計チェックの土台となっています。
今回、ご紹介させて頂いた設計チェックですが、タイトルのように「急がば回れ」の考えで開発初期の段階でご相談を頂けると、TOTALコスト・日程面への影響を最小限に留められます。
一定期間に定量的な作業が見込まれる場合は、サブスクでのご用命にも対応致します。
これから筐体設計を外部委託へシフトすることをお考えの場合は、是非ご相談下さい。
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