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EMC規格の概要

テクノシェルパ技術コンサルタントの原田です。

前回のブログでEMCの歴史について触れ、電磁波障害の問題とそれに対応する規制は車の両輪のように発展してきたことを述べました。

今回はその規制を定めるEMC規格の概要について説明致しますので、ご参考にしていただければと思います。

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<規格体系>

EMCの規格には表1のように4つの分類があります。共通規格、製品群規格、製品規格では限度値や試験の対象となるもの固有の規定を定めており、基本規格ではそれら規格に共通して適用される規定を定めています。試験対象物にどの規格を用いるかは、優先順位が決まっています。

 

表1. EMC規格の体系

 

<代表的な国や地域における規格>

代表的な国や地域のEMC規格について、マルチメディア機器に関するものを図1にまとめました。

国際規格としてCISPRがあり、一般的に各国はこれを批准し、その国の事情に応じた修正(デビエーションとよばれる)を加えて自国の規格にしています。米国では独自の規格がありますが、CISPR準拠の評価結果も受け入れています。また、イミュニティ規格はありませんが、誤動作による問題はPL法など別の枠組みで規制されています。

 

図1.  国や地域における規格(マルチメディア機器に関する代表例)

 

<国際規格の例>

国際規格の一例を表2にまとめました。IECは電気及び電子技術分野の国際規格の作成を行う国際標準化機関です。CISPRはIECの特別委員会で、無線障害を防ぐことを目的とし、測定方法や許容値の規格の統一を図っています。

 

表2. 国際規格の例

 

当社にはiNARTE認定のEMCエンジニア、経験豊富なEMC対策・評価のプロフェッショナルがおります。皆様のお困りごとの解決に是非、EMC対策コンサルサービスをご利用ください。

 

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