テクノシェルパ技術コンサルタントの原田です。
先日、オンラインセミナー形式でEMC講座の講師を務めさせていただきました。
実施したEMC講座は、中部エレクトロニクス振興会主催の『EMC技術者教育【入門・基礎編】』です。
このセミナーは、これからEMCについて学ばれる方々を対象にした入門・基礎コースとなっており、63名いう大勢の方に参加いただきました。セミナーは3日間にわたり、「EMC基礎編」「イミュニティ試験編」「エミッション試験編」という構成になっていました。
<講座日程>
- 8月26日 EMC基礎編
- 8月27日 イミュニティ編
- 8月28日 エミッション編
私は初日のEMC基礎編の「EMC概論」を担当し、EMCを理解する上で必要な基礎的事項を広範に学んでいただくことを狙いとして、以下の内容で講義を行いました。
1. EMCの概要
1.1 EMCの必要性、用語の定義
1.2 EMCの規格・規制
1.3 エミッション測定
1.4 エミッションのメカニズム
2. ノイズ対策の基本的な考え方
2.1 4つの対策アプローチ
2.2 電源ラインノイズ(伝導エミッション)対策のヒント
2.3 対策効果の一例
3. まとめ
これは、テクノシェルパで提供している集合講座、EMC基礎講座の座学部分をアレンジしたもので、今回のセミナの趣旨にもぴったりだったと思っています。
とは言うものの、これまで講師の経験は何度もありながらオンラインでの講義は初めてであったため、どのくらい受講生の方々に伝わったのか掴めずにおりました。
しかし後日、事務局からいただいたアンケート結果を見て、概ねご理解いただけたようで少し安心した次第です。
以下に示したグラフがアンケート結果をまとめたものです。全部で4つのアンケート項目について、全講座の平均と比べています。特に講座の内容が受講者の希望に沿ったものであったという評価が高く、狙いが外れていなかったことが分かりました。今後もより良い講座を目指していきたいと思っております。
今回の経験で、オンライン講座でも十分に講義を理解いただけることが分かりましたし、オンライン講座ならではの良さも理解しました。
一方、集合講座では、学んだことを体感できる実習を含めたカリキュラムとすることができます。特に、EMCの実習では特殊な専用の設備に直接触れることができる点が大きなメリットです。
WTIでは現在行っている集合講座としてのEMC基礎講座に加えて、座学部分に限定したオンライン講座も計画しておりますので、ご期待ください。
また、ご興味を持たれましたら、是非、ノイズ対策実習も含まれた、EMC基礎講座を受講ください。
当社にはiNARTE認定のEMCエンジニア、経験豊富なEMC対策・評価のプロフェッショナルがおります。皆様のお困りごとの解決に是非、EMC対策コンサルサービスをご利用ください。
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