Wave Technology(WTI) | 半導体周辺回路とその応用製品の開発・設計会社

WTIは技術者不足を解決する「開発設計促進業」です

ワイヤレス給電は様々な用途に広がる可能性を秘めています

みなさんこんにちは。WTI技術コンサルタントの森です。

みなさんはワイヤレス給電という言葉を耳にされたことはございますか? ワイヤレス給電とは、ワイヤレス電力伝送(WPT:Wireless Power Transfer/ Transmission)や無線電力伝送とも呼ばれ、文字どおり、ワイヤー(電線)を使わずに電子機器に電力を供給する方式のことです。

※ワイヤレス給電の詳細については、当社ホームページでもご紹介しておりますのでこちらをご参照ください。

さて、先月のことになりますが、(一財)大阪科学技術センター(OSTEC)様からお声掛けをいただき、「イノベーション創出フォーラム」に参加させていただき、ワイヤレス給電の方式の一つでWTIが得意とする磁界共鳴方式の技術紹介をさせていただきました。

 

方式

動作原理

等価回路(ブロック図)

特徴

電磁誘導

電磁誘導

電磁誘導


~数cm


高い


磁界

磁界共鳴

(共振結合)

磁界共鳴

磁界共鳴


~数十cm


高い


電磁界
(主に磁界)

図.ワイヤレス給電方式の一例

このフォーラムは、関西発の中小・ベンチャー企業の独自技術の紹介と、この技術に対して異分野企業や中小企業等多様性のある参加者で、技術価値の創造や新たな市場・技術融合の可能性などについて討議し、協業やイノベーションにつなげることを目的とされています。

当日は主催者のOSTEC様やファシリテータの方も含めて、約50名(27の企業・団体・大学)がご出席され、当社を含む3社が技術紹介・製品紹介を行い、これに対して討議がなされました。

参加者のみなさんとプレゼンター企業を交えた3つの小グループに分かれて討議をするのですが、この討議の場がとても面白いものでした。
まずは質問タイムがあり、参加者のみなさんからのご質問にお応えしその後コアバリューと用途・市場および課題まとめるのですが、最初の質問タイムの場をみなさん待っておられたようで、次から次へと活発なご質問をいただきました。

その一部をご紹介すると、

  • TVへの給電は可能か?ノイズは心配ないか?
  • 給電距離と効率の関係は?最適距離は?
  • フェーズドアレイアンテナ方式で給電できないか?
  • 壁への埋込時の耐用年数は?
  • 給電電力と人体への影響は?
  • 電波法の基準は妥当か?50W以下なら大丈夫なのか?
  • WPTが進んでいる国は?
  • どんな分野で具現化しているか?
  • アンテナとなるコイルは何℃まで大丈夫か?
  • 皮下だと何Wまで送電できるるか?
  • 植物への影響はあるか?
  • コイルの水平方向磁界は影響しないか?
  • EVにWPTで充電する場合の安全性は?
  • 土中への給電は可能か?

・・・などなど、バラエティに富んだ様々なご質問を頂戴しました。

応対した当社技術者(当日は私以外にWPTの専門技術者が同行しておりました)は、意表を突くユニークなご質問にもひるむことなく(?)しっかりと受け答えしておりましたので、討議の場はとても盛り上がっていました。

今回初めてこのフォーラムに参加させていただきましたが、様々な分野の参加者の皆様から様々な視点でワイヤレス給電についてご質問やご意見をいただけたことは新鮮で大変貴重な場でした。

そしてワイヤレス給電は今後我々が思いもしない用途に広がっていく可能性を強く感じました。

しかしその一方で、たとえば非電気系の企業様がワイヤレス給電をご検討される場合には、ただでさえ電気・電子分野に不慣れであるのに、磁界だの共鳴だのと言う言葉にさらに戸惑われ「こんなことしたいのだけど、どのように進めたら良いのかわからない」「誰か一緒にやってもらえたらなー」という声も聞こえて来そうに感じました。

 

そのような場合には技術コンサルティング会社にご相談されるのが近道です。専門分野のプロが、企業様のご要望をお伺いし、課題を解決しながら実現へと導いてくれます。

WTIでも技術コンサルティングサービスを「テクノシェルパ」のブランドでご提供しています。

当社の強みは、ワイヤレス給電技術はもとより、その実現過程で必要となるマイコン回路・無線通信回路・電源回路の開発や電子機器を収納する筐体設計まで幅広い技術コンサルティングを具体的開発もお受けしながら対応できること、当該技術分野の人の育成を必要とされる場合には、学んだ知識を実際に使って身につけていただく実践教育メニューをご提供できることです。

詳細は以下リンクからご参照ください。

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