応力・構造解析 受託サービス
熱応力・振動・衝撃・荷重などで発生する構造問題を
経験豊富な専門技術者がCAE解析で解決します。
実装したBGAパッケージの高温時の変形傾向
応力・構造解析は、さまざまな負荷や環境条件下での構造の挙動を計算し、強度、安定性、安全性を評価するために使用されており、潜在的な弱点や故障モードを特定・改善をするために必要な技術です。
当社のCAE解析受託サービスは経験豊富な専門技術者がお客様のお困りごとに合わせて適切な進め方を提案します。このようなことでお困りではないですか?
✔ 機械構造の自重・外力・温度による変形量を予測したい
✔ 破断・剥離・疲労破壊等の不良要因を究明・改善したい
✔ 温度・熱起因の反りや熱応力を把握・改善したい
✔ 構造変更による強度や製品寿命への影響度を可視化したい
✔ 材料開発における物性値の変化による効果が知りたい
応力・構造解析 受託サービスの特長
CAE解析と 評価・分析 の両方をCAE解析技術者が対応しており、実物とシミュレーションの差異を検証して必要な要素をモデリングに反映していることです。
これらの知見を活かして、より良い設計支援の受託サービスをご提供します。
応力・構造解析 受託サービスの分野・事例
【解析分野】
熱応力解析 弾性解析、弾塑性解析、粘弾性解析、クリープ解析、接触解析、
熱伝導-応力連成解析、ゴム材の変形解析振動解析 固有値解析、周波数応答解析、過渡応答解析、応答スペクトル解析 衝撃解析 落下・衝撃解析
【解析事例】
製品 特徴 キーワード 半導体部品
BGAのはんだひずみ分布
- BGAの実装信頼性解析(実装寿命向上、要因分析)
- 加熱時の熱反りの予測・改善
- 部品内部の熱応力検証(樹脂クラックの要因分析)
熱応力、熱反り
疲労寿命
粘弾性・弾塑性
クリープ電子機器
落下/衝撃時の応力分布
- 落下/衝撃試験対策(応力集中箇所の調査・対策)
- 振動試験対策(共振点調査・対策)
振動(共振)
落下衝撃実装基板
温度変化時の基板変形
- BGAの実装信頼性解析(実装寿命向上、要因分析)
- 基板ひずみの調査(製造工程内の影響調査)
疲労寿命
熱応力、熱反り
荷重防水筐体
パッキンのつぶし検証
(応力分布)
- 防水用パッキンの潰し検証(筐体の強度検証)
荷重
ゴム弾性キュービクル
(高圧受電システム)
鋼材に荷重がかかった
ときの応力分布荷重
強度
応力・構造解析の検証に必要な評価・分析
項目 イメージ 特徴 断面研磨
- 断面を研磨して観察する方法で、こちらは染色解析のように全体は見渡せませんが、はんだクラックなどの劣化の状態が鮮明にわかるという長所があります。
(→ 該当ブログ「BGAパッケージの評価と解析方法」)X線分析
(X線CT)
- 非破壊で内部構造の観察、測長などが可能です。
- X線CTは3Dで可視化し、ボイド(空隙)の形状計測などに活用できます。
染色解析
- 染色液をパッケージと実装基板に浸透させた後に実装基板からパッケージを引き剥がすことで、破断面の染色状態でクラックの有無が視覚的にわかる手法です。
(→ 該当ブログ「BGAパッケージの評価と解析方法」)
ひずみ測定
- ひずみゲージを用いて、基板や筐体の曲げ等によるひずみを計測します。
加速度測定
- 加速度センサ(ピックアップ)を製品に取り付け、落下衝撃時等で発生する加速度を計測します。
熱膨張率測定
(TMA)
- 温度変化に伴う試料の変位(熱膨張率)を測定します。
- 試験片をご提供いただければ、物性値の測定が可能です。
弾性率測定
- 引張に伴う試料の荷重(弾性率)を測定します。
- 試験片をご提供いただければ、物性値の測定が可能です。
熱反り測定
(モアレ)
- 加熱・冷却時の基板、半導体部品の反りを測定します。
上記以外にLSIパッケージの故障原因推定やシミュレーションに基づく最適構造のご提案を行う評価解析/故障解析サービスもご提供しております。
【設計支援ツール】
加熱・冷却工程で生じる積層板の熱反り挙動(熱応力)を解析するエクセルベースの計算ツールとなっており、以下のような場合などに便利です。
- 応力シミュレータを使用すると時間がかかるため、素早く簡易的に状況を把握しておきたい。
- 試作品の反りで問題が発生しているため、各材料の厚みによる影響を確認したい。
- 自社のシミュレーション技術者が他業務で多忙のため、なかなか計算結果がもらえない。まずは各パラメータによるアタリをつけておきたい。
応力・構造解析の設計ツール
非線形構造解析ツール(FEM※) MSC.Marc SIMULIA/ABAQUS
※FEM(Finite Element Method): 有限要素法
WTIブログへのリンク
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- 2017年度インターンシップの受入を終えて
- シミュレーション技術者の悩みどころ
- 熱シミュレーションは簡単にはできない
- 温度変化で発生する熱応力は、想像以上に大きい
- CAE解析における熱応力の考え方
- シミュレーション結果のフィードバック先は機構設計
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