温度サイクル試験を行う際に、データ・ロガーでデータを収集したあとのデータ整理・解析は、どのようにするのが良いのでしょうか?
とにかくExcelにデータを移して、あとは根気強く欲しいデータを取り出したり、計算したり・・・、でしょうか?
このやり方の場合、例えば、254サイクル目の45℃であったときの抵抗値がいくらであったかを知りたいと思ったとき、該当データを探し出せるまでに結構時間がかかります。
あるいは、101サイクル目から353サイクル目までのそれぞれのサイクルで95℃であったときの抵抗値を全て抽出しなければならないとしたら、どうでしょうか?
これを人がやろうとしますと、まず101サイクル目のデータがどこにあるかを1サイクル目から数えていくことになります。時間をかけて数えてたどりついた101サイクル目の95℃の抵抗値データを読み、次に隣の102サイクル目の95℃の抵抗値を読み....これを353サイクル目まで繰り返します。
温度サイクル試験の温度上昇・下降のタイミンングは、一定の時間間隔に定めていますので、測定開始からの時間経過で何サイクル目のデータなのかを判断することができそうですよね。
ただし、この方法は測定を途中で中断した場合など、時間ロスが発生した場合にはうまくいきません。
測定中に発生したトラブルのために試験を中断したり、サンプルを抜き取るために試験を一時的に止めたり、ということはよくあります。
このような事情から、温度サイクル試験のデータの解析作業の自動化が難しく感じられ、人の力に頼りがちになるのです。
でも、まだあきらめる必要はありません。
実は、温度サイクル試験の取得データの解析を自動化するツールが世の中にはあるのです。
どのようなものか、以下の動画でご覧になることができます。
このツールは、温度サイクルにおける温度の上下回数をカウントすることができますので、任意のサイクル目のデータを瞬時に見つけることができますし、各サイクルにおける同一温度のデータを全て収集することもできます。
その上で、収集したデータに対して各種の計算を施し解析することも勿論可能です。
「あ~このマニュアル測定、もうやってられないよ~」とか「これって、どうやって測定すればいいのだろう?」などと思われましたら、それを自動化するツールが販売されていないか、また、目の前のこの難しい測定をやってもらえる会社がないものかと、調べることがお勧めです。
今回ご紹介したツールはほんの一例ですが、開発・設計の現場でのデータ自動収集とその後の解析について、ハードウェア・ソフトウェアを駆使して実現する自動化ツールの開発例を多く保有している設計会社が世の中にはあります。
計測データ収集・解析の自動化ツールについて不明点などありましたら、この分野の専門家に聞いてみると良いと思います。 なお、当社でしたらご相談は無料です。
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