やっぱりあった! EMCノイズ対策のコツ ~知ってるのと知らないのでは大違い~ その4
に続いて、EMCノイズ対策のコツのお話です。
ノイズ対策としてよく採られる方法がバイパスコンデンサ(通称パスコン)の挿入です。ノイズをグラウンドに流し込んでしまうという作戦です。でも、パスコンを入れたのにノイズが全く減少しない、それどころか、増えてしまうということが起こり得ます。
前回のお話は、パスコンは1個だけ入れるのではなく、容量の異なる複数のパスコンを配置することが大事、ということでした。それによって、広い周波数範囲のノイズをグラウンドに逃がすことができるということでした。
それでは次に、それらの容量の異なるパスコンそれぞれの置く位置については、どうすればよいのでしょうか?
これは、原則に立ち戻って考えると分かりますよ。
答えはこちら
⇒ #012 EMI対策 ~パスコン配置にも作法がある~
パスコンは共振周波数の意識なしには使えません。LC自己共振周波数に加えて、周辺回路のL成分が付加された状態での共振周波数を把握することが大切です。
ですから、パスコンの正確な容量値、寄生インダクタンス成分の把握が非常に重要なのですが、容量値、寄生インダクタンス成分を正確に把握しさえすれば、それで充分でしょうか。
実は、そうではありません。まだ先があるのです。
それが何かは、こちらでご確認ください。
⇒ #013 EMI対策 ~パスコンは、容量ばらつきに御用心~
EMIノイズ対策は、このような基本を守りながら行いますと、確実に効率が上がりますので、是非読んで参考にしてみてくださいね。
「やっぱりあった! EMCノイズ対策のコツ ~知ってるのと知らないのでは大違い」の過去記事はこちらにございます。
- やっぱりあった! EMCノイズ対策のコツ ~知ってるのと知らないのでは大違い~
- やっぱりあった! EMCノイズ対策のコツ ~知ってるのと知らないのでは大違い~ その2
- やっぱりあった! EMCノイズ対策のコツ ~知ってるのと知らないのでは大違い~ その3
- やっぱりあった! EMCノイズ対策のコツ ~知ってるのと知らないのでは大違い~ その4
なお、当Webページでは、EMI対策についてヒントとなることをたくさんの記事にしています。
なかでも、「電子回路設計ヒントPLUS」と、YouTube動画が、きっとご参考になると思いますよ。
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