株式会社Wave Technology(WTI)の社長 石川高英です。
今日は、海中での応用にも期待がかかる、ワイヤレス給電(WPT)のお話です。
日本近海には,メタンハイドレートやレア・アースなどの海底資源が大量に存在していることが判明しており、今後の開発が大いに期待されています。
また、地上より強風が得られやすく、設置場所の確保もしやすい特徴を持つ、海洋風力発電の設置もこれから大いに進んでいくことでしょう。
海洋探査には、海中を動き回りセンサーで情報を収集する海中探査ロボットや潜水艇を使用します。
また、海上風力発電機の海中部分の点検は、海中ロボットを使用して行います。
これらの海中ロボットや潜水艇には給電する上で大きな課題があるのですが、何だか分かりますか?
給電ケーブルで給電する際は、風力発電機などの人工構造物に給電ケーブルがからまるリスクがあります。
ケーブルを使わない場合は、2次電池に蓄えられた電気で駆動することになりますが、その場合、浮上させてから充電するかバッテリーを交換する必要がありますので、作業効率が大きく低下するという問題があります。
そこで、解決策として期待がかかっているのがワイヤレス給電です。
ワイヤレス給電を使うことができれば、海中ロボットに非接触(ケーブルレス)で給電できますので、充電の度に浮上させたり、給電ケーブルが構造物にからまったりという問題が発生しないのです。
フランスの経済学者、ジャック・アタリ氏によれば、「人類の将来にとってより重要なのは、宇宙の探査よりも海だ」とのことで、海洋開発とこの分野へのワイヤレス給電技術応用の今後の広がりには目が離せません。
ちなみに、当社のワイヤレス給電技術は、磁界共鳴化型で、設計・評価とコンサルサービスをご提供しておりますが、年を追う毎に多くの引合いを多くいただくようになってきています。
新たなワイヤレス給電の応用について、お客様からお話を伺うのは当社にとっても、大きな楽しみです。
なお、ワイヤレス給電の応用の考えるときのヒントになる記事はこちらでご覧になれます。
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