超低抵抗評価サービス
超低抵抗(微小抵抗)の評価でお困りではないでしょうか?
mΩ以下(μΩやnΩ)クラスの評価は当社にご相談ください!
●超低抵抗(微小抵抗)評価サービスとは
●超低抵抗(微小抵抗)評価サービス活用例
●超低抵抗(微小抵抗)評価の課題
●こんなお客様にオススメです
●評価事例
●お客様からのご要望が急増している評価サービス
超低抵抗(微小抵抗)評価サービスとは
超低抵抗※1は、主に電流検出用のシャント抵抗として用いられる抵抗です。近年では、電子デバイスの高性能化や電動化による大電流化、エネルギー効率の向上などの要求から抵抗値の小さなシャント抵抗を使用するニーズが高まっています。
当社では、超低抵抗の測定環境構築も含めて、温度特性などの評価を受託可能です。
材料メーカー様や、機器メーカー様などからも多くのご依頼実績がございます。※1超低抵抗とは : 弊社では、mΩ以下を超低抵抗と定義しています。
超低抵抗(微小抵抗)評価サービス活用例
- 超低抵抗(公称値:数十µΩ、抵抗変動量:~数十nΩ)の測定
- 超低抵抗の温度特性・抵抗温度係数(TCR)の評価
- 配線引き出しパターンの違いによる特性評価
- 抵抗体材料の違いによる特性評価
- 精密抵抗の測定
- その他、超低抵抗に関してお気軽にお問い合わせください。
※評価事例も掲載しています。是非ご覧ください。
超低抵抗(微小抵抗)評価の課題
超低抵抗の評価では、抵抗値が非常に小さいため、測定する電圧レベルがµV オーダになります。抵抗の変化率を測定するにはnV オーダの電圧変化を正確に測定する必要があり、熱起電力※2などのノイズに簡単に埋もれてしまいます。
したがって、超低抵抗の評価には熱起電力によるエラーを排除した測定方法や、安定性の高い測定系が必要です。
※2ゼーベック効果により、異なる種類の導体からなる閉回路の接点に温度差があると生じる起電力です。抵抗測定では、コネクタや電線、はんだなど様々な場所で熱起電力が発生し、大きな誤差要因となります。
こんなお客様にオススメです
- 超低抵抗の評価をしたいが、エラー要因を排除した評価方法や評価系の確立が分からない
- 評価系の立ち上げ(設備投資・人員確保・ノウハウ蓄積など)にコストがかかる
- 製品開発段階で複数個の抵抗から所望の特性の抵抗を選定したい
そんなときは…
超低抵抗(微小抵抗)評価サービスをご活用ください!
評価事例
[事例①]:抵抗体材料による温度特性の違い
公称抵抗値は等しく1 mΩで、抵抗体材料が異なる(アルクロム、マンガニン)抵抗の温度特性を弊社にて評価した結果が以下となります(下記表を参照)
温度範囲 -40 ℃ ~ 125 ℃[測定結果]
◇着眼ポイント◇
- 材料によって温度特性カーブが大きく異なることが分かります。
- 温度特性カーブは、材料や抵抗器の構造、基板パターンなど様々な要因で変化します。
温度特性を実測することで、設計の最適化を図れます。
※ppm…百万分率。1 ppm = 1/1000000 = 0.0001 %
抵抗温度係数(TCR)は、温度変化1 ℃あたりの抵抗値変動が何ppmかという指標である。
したがって、X [ppm/℃]で表される。
[事例②]:抵抗温度係数(TCR)が20 ppm/℃ 未満の抵抗の温度特性
公称抵抗値 500 µΩ 抵抗温度係数(TCR) 20 ppm/℃未満 の抵抗の温度特性を評価しました。
温度範囲 -40 ℃ ~ 125 ℃[測定結果]
◇着眼ポイント◇
- 図4では、わずか650 nΩの間の変動をしっかりと測定できています!
- 同じ温度の測定値の差は最大でも40 nΩ程度と、高い再現性を得られました。
- 図5から、8 ppm/℃の抵抗温度係数(TCR)を測定できていることが分かります。
再現性確認のため、20 ℃ → -40 ℃ → 125 ℃ → -40 ℃ → 20 ℃ と温度を変化させて測定しています。
お客様からのご要望が急増している評価サービス
WTIの技術、設備、設計/開発会社の使い方、採用関連など、幅広い内容を動画で解説しています。