Wave Technology(WTI)-ウェーブ・テクノロジ

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#056 防水関連 ~防水機器の検査(2)~

たくさん生産している製品も水をかけて検査するの?

そんなことは、組立ラインでは現実的ではないの~ よって、IPX6以下の製品では、抜き取り検査を行い、傾向的な問題は発見できるが、全数の性能を保証することはできないんじゃ。

じゃあ、IPX7、IPX8ならどうなの?

内部が完全に密閉されているから、エアリーク試験という方法で全数検査が可能じゃぞ。

エアリーク試験ってなあに?

空気は気圧の高い方から低い方へ流れ、気圧は平衡を保とうとするんじゃ。 この圧力の違いによる空気の移動を利用して試験を行うことじゃ。 空気を製品に入れると機器内の圧力が上昇し、周囲との圧力との間に圧力差が生じるんじゃ。製品に穴などによる漏れがあると製品内の圧力が下降し変化するじゃろ。これを監視することによって、漏れを検出するのがエアリーク試験じゃ!   差圧検出方式、直圧検出方式、歪検出方式などがあるが、歪検出方式について説明するぞ。

(1)チャンバー内に製品を入れて、加圧する。 (2)製品の表面に接触した歪測定プローブにより歪を測定する。 (3)加圧を止めて、歪を測定する。 この動作において下記グラフのように判定を行うんじゃよ。

①製品の周囲を加圧開始。 ②製品の周囲が加圧されると、製品内外の圧力差により製品の表面が歪む。 ③大リーク(大きな漏れ)がある場合、圧力差が生じず短時間で同圧になるため、全く歪まない。 ④大リーク(大きな漏れ)が発生しなかった場合、一定の圧力で歪みを測定し、小リーク(小さな漏れ)の検出を行う。 ⑤小リーク(小さな漏れ)がある場合、圧力差が減少するため、歪量が復元する。 ⑥小リーク(小さな漏れ)も発生しなかった場合、一定の圧力で歪量は安定し復元しない。

エアリーク試験にかかる時間は、10数秒程度じゃ!

これだと、たくさん生産する製品に使えるね!

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