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#049 高周波 ~バイパスコンデンサ~

今回はバイパスコンデンサについて話してみよう。

よろしくお願いします♪ 博士、バイパスコンデンサは、どのような目的でつかわれるのですか?

そうじゃの。 バイパスコンデンサは、パスコンまたはデカップリングコンデンサとも呼ばれ、負荷電流による電源の電圧変動の軽減や交流成分をアースラインへバイパスし直流成分のみ供給する目的で使用するのじゃ。

実際には、どのようなコンデンサが使われているのか教えてください。

パスコンの容量は、一般的に電源や回路のインダクタンスの影響が大きいので、所望周波数や消費電流から経験や実験により決める場合が多いのじゃよ。 実際の高周波回路では、低周波用にアルミ電解コンデンサを高周波用にセラミックコンデンサを両方並列に接続することが多いのじゃ。 これは電源電圧変動の低周波成分をアルミ電解コンデンサで、高周波成分をセラミックコンデンサで各々の役割を果すことによって広帯域で電源電圧の変動を防ぐことができるからじゃ。 高周波パワーアンプの電源回路にノイズが重畳されていると、電源を揺らすためこのノイズがPA出力に現れてRF信号に影響するんじゃ。 電源ラインを伝導するノイズ が、PAの2次歪特性によってキャリアの両サイド にスプリアスとして現れACP(隣接チャネル漏洩電力)特性に影響するのじゃよ。

そうなんですね💛 博士、注意点があれば教えてもらえませんか?

例えばじゃの ・電解コンのようにリード付いたコンデンサは、リードインダクタンスを最小にする (リードをできるだけ短くする) ・配置(実装)を出来るだけ負荷の近くにする ・用途により、コンデンサの種類を選定する(表1 参照) ・耐圧や共振周波数にも注意し選定する ・使用温度範囲にあったものを選定する。 特に低温で使用する場合、容量が低下し本来の性能を出せずに発振等の不具合 が発生することがあるので、注意したいポイントじゃ。

表1 回路種類とコンデンサについて
回路 コンデンサの種類 容量の目安
低周波回路 アルミ電解コンデンサ 1~100µF
高周波回路 セラミックコンデンサ 0.01~0.1µF
デジタル回路 セラミックコンデンサ 0.01~0.1µF

ありがとうございました♪

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