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紛争鉱物調査代行サービス

紛争鉱物調査代行サービス

紛争鉱物調査は、環境負荷物質調査と同様に日本企業の間で浸透しつつあります。日本ではまだ紛争鉱物に関する規制は存在しませんが、企業のデュー・ディリジェンス(企業などに要求される当然に実施すべき注意義務および努力のこと)が高まる中、紛争鉱物調査を製品の要求事項として求める企業が増えております。

そのような中で、お客様の声として次のようなお困りごとをよくお聞きします。

  • 紛争鉱物調査の調査依頼を受けたがどうしてよいかわからない。
  • 紛争鉱物調査の業務負荷が本務の妨げになっている。
  • 紛争鉱物調査の頻度が増えたため、処理しきれず回答が遅延している。
  • 仕入先に調査依頼をしたが、なかなかデータが出てこない。
  • 部品のCMRTやEMRTから、製品のCMRT、EMRTを作成したいが、方法が分からない。

紛争鉱物調査でお困りの際は、是非WTI にご相談ください。
お困りごとを専門のスタッフが直接お聞きして解決策をご提案いたします。

 

紛争鉱物調査とは

紛争鉱物とは、次の4種の鉱物になります。それぞれ鉱物の頭文字から3TGとも呼ばれています。

Tantalum(タンタル)、Tin(錫)、 Tungsten(タングステン)、 Gold(金)

この3TGの原産地であるアフリカのコンゴ民主共和国では長きにわたり紛争が続いています。3TGにおいては、この紛争の当事者である武装勢力の資金源となるリスクが懸念されています。鉱物を購入することで、武装勢力に資金を供給することになります。

この流れを断ち切ることを目的に、2010年 米国金融規制改革法(ドッド=フランク法)で、紛争鉱物の規制が法制化されました。これを機に紛争鉱物調査は世界中に広がりました。

紛争鉱物調査とは、自社の製品に3TGが含有しているか否か、また含有している場合はその原産地まで遡り、リスクの有無を把握することをいいます。

調査は、CMRT(Conflict Minerals Reporting Template)という統一フォームを使用して行います。
CMRTはExcel形式のファイルで複数のシートから構成されていますが「Declaration」というシートには調査対象鉱物(タンタル、スズ、タングステン、⾦)の使用状況に対する質問が記載されています。

CMRT(Declaration)のイメージ
CMRT(Declaration)のイメージ

また、更にCMRTでは、「Declaration」の質問で一部「Yes」と回答した場合(即ち、製品に対象鉱物のいずれかが含有している場合)、「Smelter List」に原材料を製錬した製錬所(Smelter)名を入力するルールになっています。

CMRT(Smelter List)のイメージ
CMRT(Smelter List)のイメージ

実際の調査では、調査対象となる製品を構成する部品に対し、それぞれの部品のサプライヤーにCMRTを使用して調査依頼を行います。

調査依頼を受けた1次サプライヤーは2次サプライヤーに、2次サプライヤーは更に川上の・・・といった具合に調査依頼を繰り返し、最終的には製錬・精製業者に調査依頼がたどりつきます。

回答は逆に製錬・精製業者から川下に向かって伝達されます。製錬・精製業者から回答を受けたサプライヤーは、製錬・精製業者の回答をもとに自社のCMRTを作成し、更に川下のサプライヤーに回答します。 これを繰り返し最終的には調査発動元に回答が届きます。調査発動元はサプライヤーから提示されたCMRTを確認し、自社製品に3TGが含有されているか否かと、含有されている場合は3TGの原産地域を把握することができます。

CMRTによる調査の流れ
CMRTによる調査の流れ

尚、上記ではCMRTを用いた3TGの調査について説明しましたが、紛争鉱物調査の対象鉱物は拡大しており、最近では3TGに加え、コバルト、マイカを追加する調査も主流となっております。この、コバルトとマイカの調査はEMRT (Extended Minerals Reporting Template)という統一フォームを用いて、CMRTと同様に進めます。

 

紛争鉱物調査代行サービスの内容

紛争鉱物調査代行サービスの内容は次の通りです。

  • 仕入先様へ紛争鉱物調査を依頼しCMRT、EMRTを入手いたします。
    ※CMRT、EMRT以外の、お客様独自のフォームにも対応しますのでご相談ください。
  • 部品のCMRT、EMRTを複合化して、製品のCMRT、EMRTを作成いたします。
    各部品の「Declaration」を総合判定して、製品の「Declaration」作成いたします。
    各部品の「Smelter List」シートの精錬所情報の重複を集約(名寄せ)し、製品の
    「Smelter List」を作成いたします。

 

代行サービスの流れ

1. 仕入先様へ紛争鉱物調査を依頼しCMRT、EMRTを入手

お客様から製品の構成部品情報をご提示いただくだけで、仕入先様への紛争鉱物調査依頼からCMRT又はEMRTの入手まで、一連の調査をお客様に代わり対応いたします。

<ご準備いただくもの>
・部品構成リスト

<成果物>
・製品のCMRT又はEMRT

仕入先様へ紛争鉱物調査を依頼しCMRT、EMRTを入手
仕入先様へ紛争鉱物調査を依頼しCMRT、EMRTを入手

 

2. 部品のCMRT、EMRTを複合化して、製品のCMRT、EMRTを作成

お客様から製品を構成する部品のCMRT又はEMRTをご提供いただければ、製品のCMRT又はEMRTを作成いたします。尚、本サービスは 1項のサービスとセットでご利用いただくことも可能です。

<ご準備いただくもの>
・部品のCMRT又はEMRT

<成果物>
・製品のCMRT又はEMRT

部品のCMRT、EMRTを複合化して、製品のCMRT、EMRTを作成
部品のCMRT、EMRTを複合化して、製品のCMRT、EMRTを作成

 

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