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オペアンプは発振することがある

みなさんこんにちは。電源設計課の合田です。

前回はオペアンプのイレギュラーな使い方について、お話ししましたが、今回は「オペアンプは使い方によっては発振することがある」というお話しです。

 

オペアンプは増幅回路をはじめ、コンパレータやフィルタなど幅広い用途で使用されています。
最も多いのは2つの入力の電圧差を増幅して出力する『電圧増幅回路』としての用途だと思います。
その設定方法は、オペアンプの出力の一部または全部を入力側に帰還させて使用します。

通常の使い方では、出力が発振するようなことは滅多にありませんが、それはオペアンプ内部で発振を防止するために位相補償がされているためで、およそ45°~60°の位相余裕があるからです。

 

しかし、例えば次のような場合はオペアンプの発振に注意が必要です。

  • オペアンプの出力に大きい容量が付いている場合

 

 

発振の原因としては、容量による位相遅れにより、負帰還が正帰還になる(位相余裕がなくなる)からです。

また、オペアンプが発振しているかどうかは、出力が揺れていないか? を確認する必要がありますが、オシロスコープでは微小な発振を確認することが困難な場合があります。

このような場合は、オペアンプの入力端子に、方形波を入力して大きくて長いリンギングがあるか無いかを確認することをお勧めします。

 

 

今回はオペアンプの発振についてお話ししました。

WTIでは、今回のようなアナログ回路設計だけでなく、各種電気、電子機器の設計全般、それに関連する幅広いサービスをご提供しております(詳しくは弊社ホームページをご覧ください:https://www.wti.jp/)。

何かお困りのことがありましたらまずはお気軽にご相談下さい。

 

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