みなさんこんにちは。システム設計課の米谷です。
イーサネットとは、主に建物内でパソコンや電子機器をケーブルで繋いで通信する有線LANの標準規格の一つで、最も普及している規格です。今回はこのイーサネットについてお話させていただきます。
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イーサネットはネットワーク通信に関する規格で、通常使われる規格はIEEE802.3と呼ばれるものとなっています。一般の家庭やオフィスにインターネットや構内ネットワーク（LAN：Local Area Network）の普及に従い広く受け入れられ、有線のLANと言えばイーサネットを指すと思われているほどです。
ちなみに、Wi-Fiの商標で広く知られている無線LANもありますが、これらはイーサネットではありません。イーサネット同様に米国のIEEE802委員会によって策定されたもので無線通信のみにかかわる規格で、IEEE802.11と呼ばれるものとなっています。
イーサネットは伝送速度や伝送距離でいくつかの種類に分けられます。
主な規格は以下のようになっています。
| 規格名 | 伝送速度 | 伝送距離 | ケーブル |
| 10BASE-T | 10Mbps | 最長100m | CAT3以上 |
| 100BASE-TX | 100Mbps | 最長100m | CAT5以上 |
| 1000BASE-T | 1Gbps | 最長100m | CAT5E以上 |
| 10GBASE-T | 10Gbps | 最長100m | CAT6A以上 |
様々なものがネットワークにつながる現在、イーサネットに接続できる製品も増えてきており、当社でもこれらの通信機能を持つ製品開発をご依頼いただく事が増えてきています。ただ、製品はできたけれども本当に想定通りの特性で通信できるのかを確認しなければなりません。
ここで必要となるのがコンプライアンステストです。
コンプライアンステストのテスト項目は各規格により定められており、オシロスコープ等の測定装置にインストールされているプログラムを使用することで各項目を測定できるようになっています。ここで実際のテスト結果を一部紹介させていただきます。
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100BASE-TX AIOテンプレートテスト
右図の結果では電圧軸方向にマスク領域を超える波形の乱れがあり、結果はFAILとなっています。 |
図.AIOテンプレートテスト結果 |
WTIではこのように通信回路の設計のみでなく、各通信規格のコンプライアンステストにも対応しております。また、各テストで複数種類の高機能な測定器が必要となりますが、当社では公共試験場の設備を使用することで、多様な規格に対応可能となっています。
イーサネット以外の通信規格についても、当社では設計、開発を行っておりますので、お困りごと、ご相談ごとなどあればお気軽にお問い合わせください。
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