Wave Technology(WTI) | 半導体周辺回路とその応用製品の開発・設計会社

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基本情報技術者資格の取り方とは?

みなさんこんにちは。技術教育センター長の前川繁登です。

当社は技術者集団の会社ですが、その技術力を見える化するため、以前のブログでもご紹介したように、社外資格の取得を勧めています。受験費用の補助制度もあるので、社員はこれを活用して資格獲得にチャレンジしてくれています。教育センターとしてもそれをサポートしていますが、今回はその中の国家資格である「基本情報技術者」について紹介します。

 


このブログでは、当社メインキャラクターの「なみりん」(当社へ入社志望の女の子)と、イッくんとのインタビュー形式でお送りします。(イッくんは筆者のニックネームです(イクセイ))

 

 

 

■なみりん: 「基本情報技術者」ってどういう資格ですか?

■イッくん: 国家試験である情報処理技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律に基づき、経済産業省が情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験」とされています。

試験はいくつかの資格に分かれていますが、その中の登竜門が「基本情報技術者」であり、毎年、10万人以上が受験していて合格率は約2割で、当社にも資格保有者が11名います(名称変更前の情報処理技術者資格を含む)。

当センターとして資格取得を推奨しているので、私もこの前の5月に受験しました。受験勉強した感想としては、範囲がとても広くてたいへんですが、今日のDXなど情報化社会において実践的で仕事にとても役立つ試験内容だと感じました。

■なみりん: 年間10万人以上が受験するなんてチョー人気の資格なんですね。もう少し内容を教えてください。

■イッくん: 基本情報技術者試験では、下表の試験内容のように、午前試験として主にテクノロジ系とマネジメント系、ストラテジ系で、午後試験としては、それらの実践的な事例問題が出題されます。

(1) 午前のテクノロジ系

N進法やブール代数等の数学から、コンピュータの構成やネットワーク技術まで情報システム全般の基礎技術が範囲です。

(2) 午前のマネジメント系とストラテジ系

経営管理や事業の戦略的手法が範囲であり、プロジェクトマネジメントの各種手法等の基本知識や、著作権や請負関係などの法務も含まれます。数ある技術資格試験の中でこのような管理系の範囲があるのは珍しく、管理職になっても役立つと思います。

(3) 午後の事例問題

午前の技術を実際に応用した事例での問題であり、問題解決能力やプログラミング能力が試されます。例えば、次のような過去問題がありました。
・情報セキュリティ事故への対策検討
・宅急便での重量と宛先による料金計算ソフト

私のようなシニアで情報系の仕事の経験が無い者にとって(2)はなんとかなりましたが、(1)と(3)はかなり難しかったです。

 

基本情報技術者資格の試験範囲(午前試験)

分野 大分類 中分類
テクノロジ系 1 基礎理論 ① 基礎理論
② アルゴリズムとプログラミング
2 コンピュータシステム ③ コンピュータ構成要素
④ システム構成要素
⑤ ソフトウェア
⑥ ハードウェア
3 技術要素 ⑦ ヒューマンインタフェース
⑧ マルチメディア
⑨ データベース
⑩ ネットワーク
⑪ セキュリティ
4 開発技術 ⑫ システム開発技術
⑬ ソフトウェア開発管理技術
マネジメント系 5 プロジェクトマネジメント ⑭ プロジェクトマネジメント
6 サービスマネジメント ⑮ サービスマネジメント
⑯ システム監査
ストラテジ系 7 システム戦略 ⑰ システム戦略
⑱ システム企画
8 経営戦略 ⑲ 経営戦略マネジメント
⑳ 技術戦略マネジメント
㉑ ビジネスインダストリ
9 企業と法務 ㉒ 企業活動
㉓ 法務

 

■なみりん: こんなに広い範囲の技術を勉強しないと受からないのなら、情報系の勉強をしたことやプログラムを組んだこともない私なんか合格するのは無理なような気がするわ(涙)。

■イッくん: 確かに心配になるかもしれませんが、平均合格年齢は25歳で、最年少合格者はなんと9歳の小学生だそうですから大丈夫ですよ。

また、当社では、この資格関係の講座として次の5つを開講していますので合格にとても役立ちます。それらを紹介しましょう。

(1) アナログデジタル回路講座

新入社員が対象で、電子回路の基本法則からブール代数や論理回路、オペアンプまで学習する。その中で、LEDやトランジスタ増幅回路、論理IC回路の作製と測定実習(レポート作成含む)もあり、回路やデジタル技術の基礎を身に付けることができる。(総講座時間:約70時間)

(2) IoT情報技術講座

主に新入社員が対象で(一般社員も受講可)、マイコンやネットワークの情報技術について基本と最新の技術動向を先輩の専門家が講義する。(総講座時間:4時間)

(3) 組込みファームウェア講座

全社員が対象で、マイコンのシステム構成(右図)と動作を講義するとともに、実際にマイコンでプログラムを組んでLEDを光らせたり音を鳴らしたりするプログラム実習を専門の先輩が手取り足取り教えてくれるので、毎年、若手社員がスキルを習得している。(総講座時間:25時間)

(4) エクセルVBA講座

全社員が対象で、エクセルに付いているVBAを用いてマクロプログラムを組む方法を学ぶ。実際にマクロを組む実習が多いので簡単なプログラムを組めるようになり、基本情報技術者資格の午後試験での選択肢の一つである表計算問題に役立つ。(総講座時間:16時間)

(5) 情報技術勉強会

全社員が対象で、基本情報技術者試験のテキストと過去問を中心に、受講者同志の輪講により情報技術を学習する。お互いに教えあうので記憶が定着しやすい。(総講座時間:14時間)

実際、私のような専門外の者でもそれらの社内講座を受講したことで合格できました。ですので、なみりんも当社に早く入社し一緒に勉強して資格を取りましょうね!

■なみりん: WTIに入社すれば、こんな憧れの資格も取れるのね。私も早く入社してかっこいい技術者になりたいなぁ~

 

最後までお読みいただきありがとうございました。では、次回をお楽しみに。

 

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