Wave Technology(WTI) | 半導体周辺回路とその応用製品の開発・設計会社

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分解調査レポート販売についてご紹介します♪

みなさんこんにちは。第二技術部 カスタム技術課の山本です。

2021年から開始した分解調査レポート販売ですが、USB充電器に加え、新たに電子タバコの分解調査レポートもラインナップに加わりました。せっかくですので、ブログを通じてご紹介させていただきますね。

日本で「電子タバコ」というと加熱式タバコをイメージされる方が多いですが、海外で流行している「電子タバコ」とは全くの別物ってご存じでしょうか。
フレーバーリキッドを加熱してその蒸気を味わうものが海外で言うところの「電子タバコ」で、加熱式タバコは健康への影響から販売許可が下りている国が少ないんですね。

そういった事情もあり、加熱式タバコ流行の中心は日本となっています。また、その日本国内シェアを占めているのが海外メーカというのも少し面白いところです。

当社では、過去にいろんなタイプの加熱式タバコを解析してきましたが、今回は、加熱式タバコの中でも人気の高い(200 ℃を超える)高温加熱式タバコについて解析し、レポート販売します。(火が付いたタバコの温度は800 ℃といわれますが、高温加熱式といえどその温度は350 ℃ぐらいまでなんです)

[電子タバコの分解調査レポート販売予定]

[分解調査レポートのメニュー例]

1. 部品ナンバーリング及び基板レイヤ写真

・分解写真
・基板外観
・部品ナンバーリング
・基板レイヤ写真

 

研磨後の基板はペラッペラです

2.  基板部品リスト
3.  回路図(ブロック図)
4.  特性評価(温度・電圧・電流)

4.の特性評価には、ブレードの温度評価が含まれていますが、加熱式タバコの場合はその測定が意外に難しいんです。なんせ温度を測定したいブレードは、電子タバコ開口部の奥にあり、その部分にはタバコが突き刺されるわけですから。

さらにIQOS ILUMAのような誘導加熱方式となると温度測定物はタバコスティックの中にあり、その仕組みや物性、高周波的な知識も必要になってきます。幸い当社は高周波設計の経験も豊富で、その仕組みや評価方法も事前に推測できましたので、分解評価はスムーズに実行できました。(IQOS ILUMA特性評価レポートは、誘導加熱方式の原理検証、TEREA内の金属解析、温度測定などの内容となっています)

電子タバコは加熱装置の一種でもあり、そういった目線で見てみるのも面白かったりします♪

当社では、人気機種だけでなく、格安品や少ない部品構成で必要機能を実現する機種にも注目しています。

過去にはたった一つの小さなモジュール部品だけで加熱式タバコの機能を実現している格安品などもありました。主要メーカー品と比べて機能・品質的はどうか?と思う部分もありますが、「おいしく吸えればいいじゃん」という割り切った逞しさを感じる部分もあります。

一方、人気機種にはBluetooth通信機能を備え、スマホアプリで電子タバコの状態などもモニターできるようになっていて、不具合発生時などメーカー修理のページへ誘導してくれるものもあります。電子タバコもスマホのように高級機と格安品の2極化になっていくんでしょうか。これからも注目していきます。

 

どうですか?興味が湧いてきました?今後も、いろんな製品のリバースエンジニアリングを実施していく予定なので、乞うご期待!!

 

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