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「リバースエンジニアリングPlus」でレポート売りを始めます!

みなさんこんにちは。第二技術部 カスタム技術課の山本です。

2018年度にカスタム技術課に異動して、今年で3年目に突入しています。今回は、私が担当している「リバースエンジニアリングPlus」の新しい試みについての情報を、事前にお知らせします。

弊社では「お客様からのご依頼品を解析するスタイル」でリバースエンジニアリングPlus事業を展開しています。この仕事は、いろんな分野の技術に触れることができるので、技術者としての知見を広げられる面白い仕事だと感じています。

これに対して「世間で話題の製品を、自社でリバースエンジニアリングPlusして、レポートを販売するスタイル」でも事業を進めていく準備をしています。第一弾は、USB急速充電器の比較です。

★内容をプチ紹介しますと、今回は、PD規格(USB Type-Cに対応した給電規格の一つです)に対応した60WクラスのUSB急速充電器のうち『GaN半導体を内蔵したAC-DCコンバータを使用した世界最小クラスの有名ブランド品』と『容積は倍ほどあるが、同等機能を持つ低価格品』について電気的特性、回路・部品構成などを比較しています。すでに評価や回路図化は終わっていて、リリースの準備を進めているところです。もちろん、それぞれを通常のリバースエンジニアリングにて解析もしています。

【比較対象】

  1. 世界的に有名なブランドが販売する世界最小最軽量クラスの60W USB急速充電器。話題のGaN半導体を内蔵したAC-DCコンバータを搭載。
  2. ローカルブランドが販売する60W USB急速充電器。①の充電器に比べ、筐体容積は8倍あるが、発売開始価格は6割程度。

【比較内容】

1. 回路・実装比較

1-1. 有名メーカー品の基板回路(ブロック)図
1-2. ローカルメーカー品の基板回路(ブロック)図
1-3. GaN半導体を内蔵したAC-DCコンバータ採用による部品点数の低減
1-4. 実装面積比較
1-5. 放熱機構比較

2. 特性比較

2-1. ロードレギュレーション
2-2. 電力効率
2-3. 筐体温度(6面)
2-4. スイッチングデバイスの温度
2-5. スイッチング周波数

3. リバースエンジニアリング

3-1. 部品ナンバーリング及び基板レイヤ写真
3-2. 部品表
3-3. 回路図

 

 

 

これらの比較をやっていくと面白く感じることが多くあるんです。みなさんは、最新機種のほうが、多くの点で優れていると思いますよね? でも実際に評価してみると意外!という発見が多くあります。そして、最新技術を使って、小型軽量化を実現している製品は「確かに凄い!」のですが、それと同等性能の製品を汎用部品で安価に商品化している製品も「結構凄くない?」というところなどです。

USB充電器に小型化を必須とする人がどれ位いるか、使用されている部品や電力効率を重視する人の割合がどれくらいかという思考と合わせて製品を評価すると面白いレポートができそうです。

 

このように皆さんが興味を持てそうなところにスポットを当てて、リバースエンジニアリングPlusのレポート販売をしていきます。今回のケースを例にとりますと、個別に2機種のリバースエンジニアリングを行った際に掛かる費用に比べると低めの価格設定になり、電気的特性評価も実施していますのでお得感を出せると思っています。

どうですか?興味が湧いてきました?今後も、いろんな製品のリバースエンジニアリングを実施していく予定なので、乞うご期待!!

 

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