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スイッチング電源の評価・試験項目について

みなさん、こんにちは。第二技術部電源設計課の田川です。

今回が2回目の登場になります。前回は、“電源”という言葉をKeyにしてお話しさせていただきましたが、今回はスイッチング電源に関わる電気的評価についてお話ししたいと思います。

スイッチング電源の主な評価・試験項目と実施内容を以下の表に挙げています。

 

 

表1 スイッチング電源の評価・試験項目と実施内容

 

電源回路の評価には、安全に動作できているかを確認する(危険がないか)内容が多く盛り込まれていることが特徴として挙げられます。電源設計や評価に携わっていない方には聞きなれない電源として特有の内容もありますので、この場を借りてご説明させていただきます。

 

  • 電気的特性評価

電源として要求される基本的な動作と特性、入出力の特性を確認します。 
電源として出力される電圧や電流を確認します。
また、電源回路には、過電圧や過電流・過熱等で故障や破損しないように各種保護回路が実装されています。その保護機能が正しく動作するか確認を行います。

  • 部品の定格確認

各種部品には、最大定格が規定されており、超えると故障に至ります。
想定される各種動作パターンで最大定格からマージンをもって使用されているかを確認します。

  • 異常試験(アブノーマル試験)

製品の安全性を確認するため、使用部品がオープン(解放)した場合、ショート(短絡)した場合について確認を行い、故障時の安全性を確認します。

  • 温度上昇試験

発熱による影響を確認するため、実動作させて、各部品の温度を確認します。
確認には、サーモビューアや熱電対を用いて測定します。

  • イミュニティ試験

静電気や雷サージ等 一定レベル以下の外来サージで故障しないように、設計されています。サージを印加して故障しないことや限界値・故障個所を確認します。

  • 信頼性試験

放置試験・連続動作試験・温度サイクル試験などを行い、製品の耐久性を確認します。

このほかにも、JET認証などの各種規格に準じた試験にも対応しております。

 

Wave Technology(WTI)電源設計課では、スイッチング電源の設計のご依頼にお応えすると共に、上記のような各種評価も行っております。また、部品のEOL評価などの業務も数多く請け負っております。

WTIでは、設計会社ならではの適切な評価を実施し、結果をご報告できる環境が整っております。評価やEOLの委託を検討される際は、是非WTIにお問い合わせください。

その他WTIでは、各種シミュレーション、ノイズ対策、またリバースエンジニアリング、カスタム計測、機構設計など電源以外のことや電気回路設計以外でも幅広い知識と経験を有しております。何かお困りのことや『こんなことができないの?』 などのご要望がありましたらまずはお気軽にご相談下さい。

 

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