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カーブトレーサでの評価 ~手動は面倒?それなら自動化!~

初めまして。WTI 第二技術部 カスタム技術課の白濱です。

皆さんはMOSFETやバイポーラトランジスタ等の半導体の電気特性を評価する際、どのような計測器を使用されていますか?
専用のテスタもありますが、手軽に評価できるカーブトレーサも便利ですよね♪

でもカーブトレーサを使用する時、「評価項目が多いから、手動で操作は面倒だな・・」、「評価数も多いから、もっと簡単に操作できたらいいな・・」と思ったことはありませんか?

他にも、「経験の浅いオペレーターが、操作ミスをしないようにしたい」、「低電流(リーク)とハイパワー品を一度に測定したい」等々、色々な要望があると思います。

これらの要望を満足できれば、膨大な評価時間から解放されますよね♪
そこで今回ご紹介させて頂きたいのが『カーブトレーサ自動測定システム』です。

こちらが『カーブトレーサ自動測定システム』の全貌です。

 

 

左右のカーブトレーサ(左:低電流測定用、右:ハイパワー測定用)を挟んで、PCとその下に配線が伸びたBOXが見えますよね? これが自動測定システムの肝なんです!

ちなみにPCとBOX(以降は中継BOXと呼称します)は、以下の様に接続しています。

 

 

自動測定システムでは、PC上の自社製アプリケーションを介して、カーブトレーサをリモートコントロールします。
この自社製アプリケーションでは、カーブトレーサ本体の設定や、測定項目、測定条件等をプロファイルデータとして保存しておくことが可能です。
測定の時は予め作成しておいたプロファイルデータを読込めば一発で準備完了!すぐに測定を始められますよ♪

下記はアプリケーションのUI画面です。

 

 

測定可能な項目は、例えばMOSFETではIGSS/IDSS/Vth/VF/Ron等の基本的な特性をカバーしており、更に過電圧、過電流印可防止の保護機能も付いており安全性にも考慮しています。

また、測定データはcsv形式で自動保存される仕組みとなっています。
これで、データの記録忘れや値を間違える心配も無いですよ!

 

ところで、皆さんここまで読んでいて「中継BOXは何のためにあるんだろう?」と不思議に思いませんでしたか?

実は中継BOXの中はこんな風になっているんです!

中継BOXは、その名の通りカーブトレーサとDUT(Device Under Test:測定対象物)間の中継を行っています。
BOXの中にはリレーが入っており、それを切替えることで、低電流とハイパワー用のカーブトレーサの接続を切替えています。このリレー切替えも先にご紹介した自社製アプリケーションでコントロールしています。
この中継BOXによって、数nAのリーク電流測定から300Aクラスの大電流測定まで幅広くカバーすることが可能となったんです♪

下記はアプリケーションのリレー設定画面です。
カーブトレーサの接続切替え以外にも、端子間の開放・短絡などの設定も可能です。

 

さて、今回ご紹介した『カーブトレーサ自動測定システム』はいかがだったでしょうか?
こちらのシステムは、既にお客様への導入実績もあり、一定のご評価をいただいています。
また、お客様の測定環境に合ったカスタマイズも対応可能です。

自動測定システムは、今回はカーブトレーサのご紹介でしたが、それ以外の計測器も幅広く対応可能です。

「これまで手動で使用していた計測器を自動化したい!」等、ご興味のある方は、是非弊社お問合せ窓口(☎)やお問い合わせフォーム(メール)にてお気軽にお問合せ下さい。

WTIでは自動測定システム以外にも、カスタム計測、受託評価なども請け負っています。
機会があれば、またご紹介させていただきますのでお楽しみに!

 

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