みなさん、こんにちは。第二技術部電源設計課の福本です。
今回が2回目の登場になります。前回は、スイッチング電源とリニア電源の特徴についてお話しさせていただきましたので、今回はスイッチング電源の回路方式の内、トランスを用いた絶縁型スイッチング電源の代表的な方式についてその特徴をお話ししたいと思います。
(WTIの電源設計サービスはこちらをご参照ください)
スイッチング電源の回路方式の内、フォワード方式、フライバック方式、プッシュプル方式、フルブリッジ方式の4つの方式の回路図は次のようになります。
フォワード方式は小容量から大容量の出力で使用可能なシンプルな構成の方式になります。
フライバック方式は、部品点数は少ないですが大容量の出力には不向きで小容量の出力で使用される方式になります。
プッシュプル方式はスイッチ素子を2個使用し、交互にONさせる方式で大容量の出力で使用できますが、トランスの偏磁に注意する必要があります。
フルブリッジ方式はスイッチ素子を4個使用することで、高い電力変換効率を得られる方式で、大容量の出力で使用されますが、スイッチ素子が4個あるので制御が複雑になります。
最後に4つの回路方式の特徴を簡単にまとめると次のようになります。
回路方式 |
長所 |
短所 |
フォワード方式 |
|
|
フライバック方式 |
|
|
プッシュプル方式 |
|
|
フルブリッジ方式 |
|
|
WTIでは上記の回路方式以外にもチョッパー方式やLLC共振方式など、様々な電源回路の設計と評価業務を行っています。電源回路の設計や評価の委託を検討される際は、是非WTIにお問い合わせください。
【関連リンク】
電源関連ブログ:
- カスタム電源設計とは?
- 電源にもデジタルの波が
- 電源機器の寿命検証
- DC-DCコンバータ設計 電源設計時の着眼点
- DC-DCコンバータ設計 電源設計時の着眼点 その2
- WTIのワイヤレス給電サービスが「関西ものづくり新撰2018」に選定されました!
- ワイヤレス給電 設計サービス リリース間近!
- 電気自動車の家での活用法
- 自動車の電動化を支える機器の開発
- 太陽光発電システムの縁の下の力持ち ~パワコンとは~
- 技術者は原理原則の理解が大事なんです!
- 回路図には登場しないインダクタンスに注意
- いまさらなんですが、SiCって何がいいのでしょうか?
- EMC対策セミナーに技術者からの熱い眼差し|テクノシェルパ
- EMC対策でお困りの方へ│WTI EMI対策受託サービス
- 電波暗室レンタルサービス
WTIメールマガジンの配信(無料)
WTIエンジニアが携わる技術内容や日々の業務に関わる情報などを毎週お届けしているブログ記事は、メールマガジンでも購読できます。ブログのサンプル記事はこちら
WTIメールマガジンの登録・メールアドレス変更・配信停止はこちら