みなさん、こんにちは。高周波機器設計課の野澤です。
今回は、WTIの社内向けの教育講座について、ご紹介します。
WTIには、技術教育センターという社員教育に特化した部署があります。
こちらには、アナログ、デジタル、組込みソフトなど基礎的なものから、実務に直結する実用的な講座まで数多くの講座が用意されています。
用意されている講座がなくても、興味がある、または実務でこんなことがやりたい、といったニーズにも柔軟に応えてくれます。
私自身は、入社以来高周波電力増幅器や携帯電話のフロントエンド部の開発・評価に携わってきました。関連する技術の一つにアンテナ技術があり、ずっと勉強してみたいと思っていたのですが、なかなか取り組めていませんでした。
社内向け技術講座「小型アンテナの理論と設計」
そのようなことを思いながら日々過ごしていましたが、2018年度から新たに「小型アンテナの理論と設計」の技術講座が開講されるとのことで、アンテナの原理、設計手法を学ぶため、受講を決めました。
講座内容は、小型アンテナの理論と設計で取り扱う数式を理解するために必要な数学的準備と、アンテナ理論の基礎となるマックスウェル方程式から始まる波動方程式、微小ダイポール、線状アンテナ、磁流アンテナ、開口アンテナ、アレーアンテナと進み、最後は折り返しモノポールアンテナの設計を行いました。
特に苦労したのは、理論説明で出てくる数式群です。
偏微分、ベクトルの内積・外積と実務ではほとんど使用しないため、頭がくらくらする感じで、慣れるまで大変でしました。(今でもくらっときますが...)
この講座は、座学が中心で1年間に16回開催されました。
業務の都合ですべての講義に出席できませんでしたが、講義はビデオ撮影されており後日DVDで受講することができました。これって講義での遅れを取り戻せてとても助かりますよね。
そして、講義ごとに課題が設定されており、講義のテキストや文献などを調べて提出し、かなり大変でしたが無事やり遂げることができました。
電波が見えるようになる!?
本講座の究極の目標は、電波が見えるようになることでした!
我ながら頑張って講座をやりとおしたお陰で、基礎理論は身についたようです。
電波は、実際には見えませんが、屋内外など身近でみかけるアンテナの形状から放射パターンをイメージとしてとらえられるようになりました!
当社には、基礎理論の習得と豊富な経験によって、私のように見えないハズの電波が見えるくらいにイメージできる技術者や、高周波回路の設計評価の経験が豊富な技術者がおります。
高周波増幅器やアンテナの開発設計評価などでは、このような技術者たちがいろいろお役に立てると思いますので、お気軽にお声をおかけください。
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