みなさん、こんにちは! 技術教育センター長の前川(まえがわ)です。
技術教育センターでは、社員のスキルアップ・能力向上の役にたつ、様々な施策をおこなっています。その背景や目的を、いつもの“なみりん”との会話形式でお送りします。
■なみりん: 9月になって暑かった夏が終わり、いよいよ美味しい物が食べられる秋になって楽しみだわ~。
■イッくん: そうですね、収穫の秋になりました。なみりんは美味しいものが大好きですものね。
実は、我が家の小さな庭に柿を植えていまして、毎年、実った柿をそのまま食べたり干し柿にしてお正月に食べたりすることが楽しみです。
そのような果物や野菜などをたくさん食べたいですが、その収穫を増やすためにとても大切なことは、「土作り」だと言われています。冬の間に、土を耕さず肥料もしっかり与えておかずに、春になってから何とかしようと思ってももう遅いということです。
■なみりん: 秋が楽しみだけど、仕事は相変わらずうまくいかないことも多くて…
■イッくん: 仕事は1年中、忙しいですよね。その会社での仕事においても柿と同じことで、成果をあげるためにはしっかり能力をつけることが大事ですよ。仕事ができるスキルや能力は、前にも話したように大学までの基礎学力だけでは不十分で、実践的な能力を会社に入っても若い間に身に付けることで将来の成果が決まると言っても過言ではありません。
この成果と能力の比率を、S.R.コヴィー著「成功のための7つの習慣」では、「目標達成(Performance)/目標達成能力/(Performance Capability)」:P/PCバランス と呼んでいます。ここで「目標達成」とは仕事の成果であり、「目標達成能力」とは、目標を達成するための、人的、物的、金銭的の3つの資源・能力を表します。すなわち、成果を求めるためにはある比率で資源や能力が必要であり、目標達成の成果だけ追い求めて、能力を養わないとこのバランスが低下し、継続的な成果が得られない、という考え方です。もちろん、能力だけ高めて成果を出さないことも許されませんので、あるバランスが大切だというわけです。これは、個人レベルだけでなく、会社や国でも同じです。また、投資と回収の比率とも近いですね。ハイリターンを狙おうと思えばリスクテイクが必要であり、そのリスクの取り方もうまく工夫すれば、効率よくリターンが得られます。
■なみりん: 難しくてよくわからない。
■イッくん: では、わかりやすい例として、今度はイソップ童話の話をしましょう。「ガチョウと黄金の卵」の話を聴いたことがありますか? ある農夫が飼っているガチョウが、黄金の卵を1日1個生み出したので、農夫は毎日、ガチョウを大事に育て、大金持ちになるのですが、ある時、欲が出てもっと黄金を得るために、ガチョウのお腹の中にある黄金の卵を求めてガチョウを殺してしまうお話です。こんな極端な例はまずないですが、こうならないためのたとえ話です。
よく新興企業が急に成長しても、すぐに衰退してしまうのは、時間のかかる人材育成に注力できなかったことや、成功したビジネスモデルに囚われ、変化する時代に対応した新しいモデルを作れなかったことで、このP/PCバランスが崩れたためではないかと思います。
■なみりん: もちろん能力は伸ばしたいけど、自分だけでは続かないの。WTIならできるかしら?
■イッくん: 弊社では10年前からの手厚い人材育成システムが、まるで肥料やガチョウのように効果を現しつつあります。
例えば、電気専攻以外の新人も含め基礎電気理論を学びなおすとともに、実践講座や職場での計画的なOJTとそのフォローによって、技術力のついた若手が成果をどんどん出してくれています。また、技術レポートを驚くほどたくさん書いている若手が多いですし、それをお客様に褒めていただいた実例など、枚挙に暇がありません。
この9月には、本年4月に入社した新入社員の研修発表会、10月には昨年入社2年目社員の発表会がありますので、入社当時は集合研修で苦戦した人が、どんなに成長したか見せてもらえることをワクワクしながら待っています。
研修やトレーニングは、本人はもちろん、配属先などの指導関係者も、農作業のように手間がかかり、なかなかたいへんですが、実り豊かな収穫を楽しみにして、毎日、励んでいるところです。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。読んでいただいた皆様も、弊社で一緒に成長しませんか~
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