図1. LDの光出力と電流の関係グラフ
グラフの縦軸はLD光出力、横軸はLDへの印加電流です。 ①が正常な状態で、ある電流値から発光し始めます。 これをしきい値電流(Ith)と呼びます。 ①の状態で、電流を増加させ続けるとあるところで急激に光出力が低下して②の状態になってしまいます。この状態がCODです。 その後は、③のように大幅に光出力が低下して、製品として使用できなくなってしまいます。 CODに陥ったLDの発光状態を観察するため、LDを発光点に対し垂直に切り出し、発光領域を観察した状態が図2になります。図2.COD発生品の解析結果(イメージ図)
発光点から黒く見える線が発生しており、これが光によって壊れた領域です。 このように、通常のLSIと違って光半導体は、光でも故障してしまうので取り扱いには気をつけないといけないですね。 以上、代表的な光半導体デバイスである半導体レーザーダイオードについて、発光素子ならではの故障についてご紹介させていただきました。 WTIでは、光半導体に関する評価や解析用治具の設計・製作、専用工具の製作、効率的な評価設備構築(例えば自動評価系など)のご提案なども実施しています。 光半導体デバイスに関してお困りごとがございましたら、お気軽にWTIまでお問合せください。 【関連リンク】WTIメールマガジンの配信(無料)
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