みなさんこんにちは。WTI 応用機器設計第二部 部長の矢野です。
今回は、私の部のカスタム技術課で取り組んでいる、計測を便利にする“インターフェイス回路”の活用について紹介したいと思います。
弊社では、お客様の開発設計を促進する目的で、“カスタム計測”をキーワードとしたサービスの提供しております。
(当社のカスタム計測システム・受託評価はコチラ)
- オリジナルの計測システムや評価環境のご提案
- カスタム計測の技術を活用した受託評価サービスのご提案
- データ解析や波形解析の自動化等、データ編集・解析ツールのご提案
いずれも、キーワードは“カスタム計測”です。
我々は、計測モジュールを活用したご提案を多くさせていただいておりますが、ご要望にお応えする中で共通した課題を見つけることも多くあります。
その中のひとつのテーマが、“インターフェイス回路”です。
“インターフェイス回路”とは何でしょうね?
計測評価の柔軟性を高める目的で、業界では各種信号の入出力を処理できる汎用モジュールが数多く提供されています。ただし、これらのモジュールは汎用性に重きを置いているため、対象となる製品とダイレクトには接続できない場合も多くあります。
そのような場面で登場するのが、インターフェイス回路です。
信号を適切に処理できるようにするための回路を、オリジナル製作して対応します。
- 計測の主要部分は汎用モジュールで行う
- 製品との接続部分について、必要に応じインターフェイス回路を製作する
効率いいですよね!
弊社では、数多くのお客様のご要望をお応えする中で、汎用性の高いインターフェイス回路をオリジナルで準備することがあります。今回は、その中のひとつの事例を紹介したいと思います。
多くのアナログ入出力信号を取り扱う場合によく出てくるのが、“絶縁”の問題です。
今回は、アナログ入出力の絶縁インターフェイスを例に紹介しますね!
絶縁インターフェイスに求められる要件と言ってもいろいろありますが、今回検討した回路では大きく分類すると下記のような要件を満足する必要がありました。
- インターフェイス回路の入出力間で絶縁が確保されていること
- インターフェイス回路の出力側では各チャンネル間でも絶縁が確保されていること
- 拡張することで多チャンネル構成ができること
- アナログ入力、アナログ出力のそれぞれに対応できること
※絶縁のスペックは用途により様々です。(100V以上、1000V以上等)
アナログ入出力を処理できる汎用モジュールは数多く存在しますが、絶縁を確保しつつ多チャンネルで構成するとなると、意外に解は限られるものです。
弊社は、数多くの客様とお仕事させていただく中で、下記のようなインターフェイス回路を製作させていただいたことがあります。
インターフェイス回路(アナログ絶縁回路基板)構成イメージ
インターフェイス回路(アナログ絶縁回路基板)製作基板
(アナログ入出力1ペア×2チャンネル)
簡単に絶縁と言っても、その中には様々なノウハウがあります。
技術者としては腕の見せ所!といったところですかね。
このようなインターフェイス回路の設計製作は、弊社の新人教育にも活用しております。
技術蓄積×新人教育×お客様への貢献
WinWinの関係の掛け算ですね!
こういった工夫の組み合わせの成果がお客様の満足につながることは、やりがいにもつながります。
いかがでしたでしょうか。
今回は、“インターフェイス回路”を題材に取り組み事例を紹介させていただきました。IoTの時代、様々な信号を処理するニーズが増えてきております。カスタム計測を通じて実現できるサービスは、まだまだ沢山あると思います。
お客様の課題に対し解決提案することがWTIのサービスの特徴です。
ご興味のある方はご連絡お待ちしております!
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