Wave Technology(WTI) | 半導体周辺回路とその応用製品の開発・設計会社

WTIは技術者不足を解決する「開発設計促進業」です

カスタム計測は技術とアイデア!リアルタイム制御にトライしてみました

矢野 みなさんこんにちは。WTI設計第三課 課長の矢野です。 今回で5回目の登場になります。 前回、最新事例として、パワーモジュールのON/OFF通電試験をナショナルインスツルメンツ(NI)社の制御ボード(FPGA+リアルタイムOSを搭載)を用いた事例について、少し触れさせていただきました。 この事例では、パワーモジュールが直列で複数接続されている状態で、印加電力をリアルタイムで高速に同時制御しつつ、各信号波形を記録し続ける必要がありました。 制御環境を構築するにあたって、具体的には次のような課題がありました。
  • 並列実行
  • 高速処理
  • デジタルフィードバック(アナログではなく、高速で演算しながらフィードバック)
  • 長期間連続稼働
  • 大量のデータ取得
  • PCレス動作(ボード単体で制御、データ集録、表示等を行う)
このような課題を満たすために、今回は、制御のベースとして、FPGA+RT(リアルタイム)OSの組み合わせを取り入れることにしました。 カスタム計測は、技術とアイデアが勝負です! 通常であれば、専用基板化して、マイコン設計(C言語等)、FPGA設計(VHDL、Verilog)をそれぞれ行う必要があります。 今回は、ナショナルインスツルメンツ(NI)社が提供している、sbRIOと呼ばれる制御ボードを使うことにしました。 FPGAとRTOSが搭載された汎用ボードで、アナログ・デジタルI/OやUSB等の汎用ポートが初めから搭載されており、とっても便利なんですね。 さらに、ソフトは、計測制御で我々が用いるLabVIEWという言語で統一して記述することができ、設計やデバッグも非常に効率よく行えるんですね。 これらを駆使して自慢できる計測環境を整え、お陰様で試験は無事に終えることができました(今回の試験は数ヶ月の長期にわたり行う試験でした)。そして、お客様にも満足していただくことができました。 このお客様に必要なのは試験の結果でしたが、試験結果はもちろん重要だけど、「個人的には、今回の評価環境自体に興味がある!」というお言葉をいただき、提案した甲斐があったと感じました。 今回得られた技術を活かし、あらたな展開も考えてますが、それについてはまだ内緒です(笑)。 自慢できるようになったら、また紹介させていただこうと思います。 “カスタム計測システム”次回もお楽しみに!
制御基板(上段が今回採用したsbRIO) ドライバ基板
通電試験環境例
【関連リンク】 カスタム計測システム・受託評価 カスタム計測はIoTを救う!? カスタム計測はIoTを救う!?(Part2) 問合せ急増中!物づくりに欠かせないリバースエンジニアリングって何!? 電子部品や製品の評価・試験を受託する会社は少ない!  

WTIメールマガジンの配信(無料)

WTIエンジニアが携わる技術内容や日々の業務に関わる情報などを毎週お届けしているブログ記事は、メールマガジンでも購読できます。ブログのサンプル記事はこちら

WTIメールマガジンの登録・メールアドレス変更・配信停止はこちら

  WTI動画リンクはこちら  WTIの技術、設備、設計/開発会社の使い方、採用関連など、幅広い内容を動画で解説しています。

 © 2005 Wave Technology Inc.