電波暗室の予約が一杯だー! さあどうする? EMI対応 2016年11月7日2018年6月13日 ohara.yuji みなさん、こんにちは。社長の石川です。 今日は記念すべき当社ブログの第1回目ということで、私が書くことにしました。電波暗室&EMI対策が本日のトピックです。それでは、お楽しみくださーい。 お客様といろいろお話をしていると、 「自社の電波暗室がいつも満杯で、急いでいるのに使えない」 「一般利用が可能な近隣の電波暗室も2ヶ月先まで予約でいっぱい」 「まだEMI対策が完了していないのに、電波暗室の予約期間が終わってしまった。次使えるのは3ヶ月も先、どうしよう」 「認証サイトでEMI対策検討から認証まで行えると便利だが、長期化すると費用がかさんでしまう」 「EMI等ノイズ対策する項目が山ほどあるのに、長期予約できないなんて」 という声をあちこちで耳にしました。 このようなお困り事、お悩み事がなんとかならないかという思いから、「よし、ここはひとつ清水の舞台から飛び降りたつもりで、投資しようじゃないか!(笑)」と、Wave Technology(WTI)本社内に簡易電波暗室を導入しました。当社の規模では非常に重い投資ですが、お客様の「もうひとつの設計部隊」を標榜するWTIとして、ぜひお客様のお役にたちたいとの一心で、勇気を振り絞って一歩前に踏み出しました。 電子回路の高集積化や半導体の動作電圧の低化、動作速度の向上が急速に進む中、電磁ノイズの規制が近年強化されてきています。限られた開発期間とコストの範囲で、高密度集積された電子機器の狭いスペースの中でノイズの抑制対策(EMIi、EMSii)をやりきらなくてはならないため、電磁ノイズの対応に苦労されるメーカーも増えているようです。 WTIの電波暗室は、認証サイトではないので、認証を取得することまではできませんが、お客様や公開サイトの電波暗室が予約で一杯の中、当社電波暗室を使用してノイズ評価から対策までを行うことができます。これにより、後日の認証サイトでの認証確度を確実に高め、大幅に開発期間を短縮することができます。 弊社電波暗室と測定機器をレンタルされて、お客様ご自身が対策まで進められることもできますし、WTIエンジニアに対策まで含めて全てお任せいただくこともできます。さらには、ノイズ対策は設計が終わってから行うよりも設計段階から同時並行的に進めた方が、スピーディに、かつ低コストに完遂することができます。WTIは設計会社ですから、設計からノイズ対策までワンストップでできることはもちろん、認証サイトに出向いて認証取得を代行することまで対応可能なんです。 電波暗室のロケーションは、兵庫県川西市の本社実験室なので、レンタルのみでしたら、近畿・関西・阪神のお客様がより便利にお使いいただけますし、EMI対策をご依頼いただく場合は、WTI本社から距離が離れた関東・東京含め国内のどこのお客様でもご利用いただけます。ちなみに当社は、関東北部から九州地区まで広くお客様がいらっしゃいますし、近畿・関西・阪神以外の地区でも全く問題ありません。安心してお任せください! WTIのEMI対策の特長としましては、コモンモードノイズとノーマルモードノイズを分離して測定し、状況に合ったノイズ抑制対策を打てることです。これらが分離して検出できないと、どちらかにヤマを張って対策を進めるか、両方に対策することとなり、コストと時間の無駄が多くなってしまいます。 電波暗室の箱自体は既に設置完了しており、測定機器が納入完了次第、使用可能な状態へ立ち上げてまいります。16年12月からフルスペックでEMI対策の提供が可能となりますが、一部機能の利用は現在も可能な状態です。無料見学・説明等のご希望がございましたら、いつでも開催いたします。ぜひご連絡ください! EMI検証サービスのページはこちら ⇒ emi-02.htm i EMI: Electro-Magnetic Interferenceの略。電磁妨害。 ii EMS: Electro-Magnetic Susceptibilityの略。電磁感受性。「電磁環境適合性」「電磁環境両立性」などと呼ばれることもある。 WTIメールマガジンの配信(無料) WTIエンジニアが携わる技術内容や日々の業務に関わる情報などを毎週お届けしているブログ記事は、メールマガジンでも購読できます。ブログのサンプル記事はこちら WTIメールマガジンの登録・メールアドレス変更・配信停止はこちら WTIの技術、設備、設計/開発会社の使い方、採用関連など、幅広い内容を動画で解説しています。 WTIブログ, 電波暗室・EMI