Wave Technology(WTI) | 半導体周辺回路とその応用製品の開発・設計会社

WTIは技術者不足を解決する「開発設計促進業」です

職場のリスクアセスメントは行っていますか?

営業課の塩谷ですみなさん、こんにちは。
営業課の塩谷です。

皆さん、職場で取り扱っている化学物質のリスクアセスメントは行っていますか?
リスクアセスメントを実施しないと重大な労働災害につながる恐れがあります。
今回は化学物質のリスクアセスメントと、その検討用ツールであるCREATE-SIMPLE(クリエイトシンプル)についてお話します。

<化学物質のリスクアセスメントとは>
化学物質のリスクアセスメントとは、事業者が自主的に化学物質や取り扱い製品の危険性や有害性を特定し、労働者への危険または健康被害の恐れの程度を見積もって、取り扱う作業者や作業現場でのリスクの低減策を講じることです。
原料・製品を新たに使う時や作業環境を変えた時、SDS(安全データシート)の更新があった時に行います。
SDSの更新は5年ごとにあるため、最低でも5年に一度対象の化学物質のSDSを入手し、内容に変更があった場合は再度リスクアセスメントを行う必要があります。

<リスクアセスメントの実施義務>
労働安全衛生法が2014年6月に改正されたことで、業種を問わず、職場で取り扱う化学物質の危険性や有害性のリスクを評価し、その低減措置を検討することと対象の化学物質等を取り扱う全ての事業者にリスクアセスメントを行うことが義務化されました。
化学物質のリスクアセスメント実施の義務対象となる物質は、2024年4月1日時点で896物質あり、今後順次追加され、2026年には約2,900物質になるとされています。

<CREATE-SIMPLEについて>
そこでリスクアセスメントをあらゆる業種の方が行えるように厚生労働省が作成したツールがCREATE-SIMPLE(クリエイトシンプル)です。
クリエイトシンプルは2018年3月に初版が公開された厚生労働省が推奨する無償のツールで、簡単に曝露量の推定ができ危険性と有害性のリスクを見積もることができます。

あらゆる業種の方が使いやすいように、簡単な質問に答えるだけでリスク評価ができ、実際の曝露濃度などを測定しなくても、結果がわかるようになっています。

 

<CREATE-SIMPLEの作成フロー>
クリエイトシンプルの作成フローを見ていきましょう。

クリエイトシンプルを厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」の「化学物質のリスクアセスメント実施支援」からダウンロードし、「リスクアセスメントシート」に必要な情報を入力していきます。
※下記画面はCREATE-SIMPLE ver3.0からの引用です。

【STEP 1】
職場で取り扱う化学製品の
基本情報を入力します。

【STEP 1】
職場で取り扱う化学製品の
基本情報を入力します。
【STEP 2】
SDSに記載されている
取り扱い物質の情報を
入力していきます。
【STEP 2】
SDSに記載されている
取り扱い物質の情報を
入力していきます。
【STEP 3】
作業内容について、
Q1~Q15の質問に回答します。
【STEP 3】
作業内容について、
Q1~Q15の質問に回答します。

【STEP 4】
「リスクを判定」をクリックし
リスクを判定します。

対象物質のリスクレベルや
判定結果が自動で表示されます。

【STEP 4】
「リスクを判定」をクリックし
リスクを判定します。

判定後、「実施レポートに出力」をクリックするとリスクアセスメントシートで入力した内容と判定結果が、「実施レポート」シートに表示されます。
この実施レポートにある「リスクの低減対策の検討」の情報を変更することで「対策後」のリスク判定結果が変化するので、「現状」と「対策後」を比較することで改善効果が確認できます。

お客様はリスクの判定結果をもとに、使用する化学製品の名前や含有する化学物質名、危険性、危険を予防する作業方法などをまとめたものを作成し、それを作業現場へ掲示や書面及びPCで確認できる環境を作ることで労働者に周知することを行ってください。

<判定結果の管理>
事業所はリスク低減に基づく措置内容と労働者の曝露状況を3年間保管しなければなりません。
さらに厚生労働大臣が定める「がん原性物質」の場合は、30年間保管することが令和5年4月1日に義務づけられました。
クリエイトシンプルの判定結果は、その保管データとしても活用することができます。

<CREATE-SIMPLEに関する代行サービス>
弊社では、新しくクリエイトシンプルに関する代行サービスを行っております。
クリエイトシンプルを使用すれば、比較的簡単にリスクアセスメントを行うことができますが、
普段の業務の中で、SDSの入手やSDSの情報をクリエイトシンプルへ入力するのが大変というご相談が多くありました。
サービス内容としては、「対象物質のSDSの入手」と「SDSの化学物質情報をクリエイトシンプルに入力」となります。
お客様は自社の作業内容をクリエイトシンプルに入力するだけで、リスクの判定やリスク低減措置の検討が可能となります。
クリエイトシンプルの入力方法がわからない場合は、説明会等のサポートも行います。

労働者が安全に安心して働く環境を整えることは事業所の義務です。
リスクアセスメントを実施することで、適切な対策を講じることができ労働者を守ることに繋がります。
クリエイトシンプルを使用することで、リスクアセスメントと情報の管理を効率よく行うことができます。
お客様の職場の安全・安心な環境作りのお手伝いをさせていただきますので、化学物質のリスクアセスメントでお困りの際は㈱Wave Technologyにお声掛けください。

 

環境負荷物質調査代行のお問い合わせはこちら

 

関連サービスはこちらをクリック願います。

環境負荷物質調査
代行サービス 紛争鉱物調査
代行サービス 成分分析
代行サービス

 

【関連リンク】
関連ブログ

 

 © 2005 Wave Technology Inc.