Wave Technology(WTI)-ウェーブ・テクノロジ

WTIは技術者不足を解決する「開発設計促進業」です

記憶を長期化させるとっておきの方法とは?~当社オリジナルの新人教育プログラムをご紹介します!

みなさんこんにちは。技術教育センター長の前川(まえがわ)です。

4月1日に当社にも新入社員が入社して元気に新人研修を受けています。研修内容は社会人としてのマナーや会社の仕組み・規則などから、アナログ/デジタルの電子回路技術講座まで幅広く行われますが、本日はその講座の効果を高める方法についてのお話しです。

このブログでは、当社メインキャラクターの「なみりん」(当社へ入社志望の女の子)と、イッくんとのインタビュー形式でお送りします。(イッくんは下名のニックネームです(イクセイ))

 

 

 

■なみりん: 新入社員の研修が進んでいるそうで、私も早く入社して研修を受けたいなぁ~ 研修を受けたら何でもできるようになりそうな気がして楽しみだわ。

■イッくん: 入社するのを待っていますよ。でも、研修で講座を聴いたからといって、すぐにいろいろできるものでもないのですよ。有名なH.エビングハウスの記憶研究では、受けた記憶情報は徐々に失われ、最後には約2割しか記憶に残らないらしいです。また、アメリカ国立訓練研究所の研究結果では、講座で聴くだけではその内容の5%しか長期記憶されないそうです(右図)。これでは、いくら講座を聴いてもほとんど意味が無いことになりますね。

■なみりん: え~! それだけしか残らないの? 確かに、学生時代に受けた授業はほとんど忘れてしまったよ。それではどうすればいいのかな?

■イッくん: その研究によると、体験を伴ったり人に教えたりするとなんと90%にまで記憶率が上がるそうです。その理由は、脳システムの研究によると、感情の変化や思考を伴うと脳の扁桃体からドーパミンというホルモンが分泌され、それが短期記憶を司る海馬を刺激し、海馬が得た情報を長期記憶の大脳皮質に送るからと言われています(右図)。なみりんも楽しい思い出はたくさんあるでしょう。当社の講座では、この理論を使って、講義 を受けるだけではなく実験やレポート作成による考察など様々な方法を取り入れて、受講者が学んだことを長期記憶に残し、仕事に役立てられるように企画されています。

■なみりん: なるほど~ 楽しい思い出は数えられないくらいいっぱいあるわ。その新人講座では具体的にどんなふうに教えているの?

■イッくん: 4月の新人アナデジ回路講座では、講義と実験、レポート作成がほぼ同程度の時間で組まれています。

(1)まずは基礎学習です。オームの法則やキルヒホッフの法則、トランジスタの動作理論など電子回路の基礎理論をきちんと学んでもらいます。
(2)次に実際に電子回路を試作し、電圧・電流計などで出力特性を測定します。試作の際は、実戦力を高めるためにユニバーサルボードにハンダ付けしてもらいます。
(3)そして、その測定結果をレポートにまとめ、予測値との差異などについて考察してもらいます。
(4)それだけでは終わらず、そのレポートを経験豊富な講師が添削して、書き方や考察方法(異なる視点のヒントやさらなる深堀りなど)をアドバイスします。

これらにより、電子回路を知らない人はゼロから学べますし、経験のある人も論理的思考法を学べ、さらに上のレベルにステップアップすることができるのです。まさにPDCAを絵に描いたような仕組みですね。このようにして学習した理論を、聴いた知識の記憶だけでなく、実験によって好奇心を刺激し感情の変化を伴う体験の記憶(エピソード記憶)により、長期記憶に定着させます。

■なみりん: へえ~、よく考えられているわね。それで入ったばかりの新人も2年目からバリバリ仕事ができるのね。私も早く入社して研修を受けたいなぁ~ ガンバって入社試験を受けます~

 

最後までお読みいただきありがとうございました。では、次回をお楽しみに~。

 

【関連リンク】

《WTI社内教育/採用関連ページ》

《WTIの技術者教育サービス関連ページ》

◆EMCの基礎の理解がノイズ対策の近道!/これだけは知っておきたい EMCの基礎
◆高周波回路の初心者にオススメ/Smithで学ぶインピーダンスマッチングの基礎
◆パワーデバイスの動作原理から諸特性・データシートの読み方が学べる

パワーデバイスの基礎 全単元講座
パワーデバイスの基礎 テーマ別講座 半導体の動作原理
パワーデバイスの基礎 テーマ別講座 MOSFETとIGBT
パワーデバイスの基礎 単元別講座 ダイオード
パワーデバイスの基礎 単元別講座 MOSFETとIGBTの基本機能
パワーデバイスの基礎 単元別講座 MOSFETとIGBTの諸特性
パワーデバイスの基礎 単元別講座 SiCデバイス

  • ライブ配信講座~受講場所を選ばず、かつ直接受講と同じリアルタイムな受講が可能です

 

WTIメールマガジンの配信(無料)

WTIエンジニアが携わる技術内容や日々の業務に関わる情報などを毎週お届けしているブログ記事は、メールマガジンでも購読できます。ブログのサンプル記事はこちら

WTIメールマガジンの登録・メールアドレス変更・配信停止はこちら

 

WTI動画リンクはこちら
WTIの技術、設備、設計/開発会社の使い方、採用関連など、幅広い内容を動画で解説しています。

 

 © 2005 Wave Technology Inc.