技術を担当される方が、様々な技術文書(技術レポート,技術報告書,仕様書,論文等)を書くのは、ごく日常的なことですね。そして、仕事の区切り区切りで技術文書を書くことは技術者の重要なミッションであると思います。
この技術文書ですが、基本ルールに従って書くことを知っていると、簡潔明瞭で正確に伝えるという技術文書の要件を満たせるようになり、より良い技術文書を書くことができます。
今回はこの技術文書の書き方についてお話しします。
みなさんの周りでは、技術者の方が書かれた様々な技術文書を目にされることがあると思います。経験豊富なベテラン技術者の方から駆け出しの新人技術者の方まで、内容やまとめ方などは千差万別と思います。
技術文書で重視されるのは、作成目的である技術的内容が網羅され、簡潔明瞭に、正確に、わかりやすく書かれていることであると思います。しかし、技術文書を読んだり書いたりする際にこんなことを思われることはありませんか?
「技術的内容は良いけど、もう少し分かり易くできないかなぁ・・・」
「AよりBが〇〇である、とは比較なの?由来なの?どっち?」
「複雑な計算式を専門書みたいに書きたいけど、手間ばかりですっきり書けない・・・」
このようなことって、日常の業務の中で結構ありませんか?そして、なかなか解決も改善もしないまま同じことの繰り返しで、技術レポートを読んだり書いたりするたびに必要以上に時間を要し、イライラし、ときに報告内容が正しく伝わらなかった・・・などということになっていないでしょうか?
そうなるのには、おそらく理由があります。
それは、技術文書としての最低限の目的である技術的内容さえ書かれていれば良いという慣習など(他には、まぁいいかと妥協/教えるのが面倒/自分は困らない)によって、それ以上の簡潔明瞭さや、わかりやすさが重要事項でなくなってしまっているからです。
この結果、知らず知らずの内に、技術文書の作者自身が時間をロスし、上司やお客様などの複数の読者の貴重な時間を奪い、さらには自社に対する評価や信用を落とすという事態に陥っているかもしれないのです。
それではこれらの課題を解決するにはどうすればよいのでしょうか?
この解決策としてお勧めなのが、技術文書の書き方の基本ルールをまず学ぶことです。これを学ぶことによって、技術文書を書くための基礎知識がまず得られます。そしてこの基礎知識を元に、手と頭を使って実践することによって、初めて身に付いていきます。
テクノシェルパの技術者教育プログラムでは技術が学べるだけではなく、技術文書の書き方も習得することができます。これまで当社講座に参加いただいた多数の方々のご意見として、実践演習も交えて技術文書の書き方が学べることに大変ご好評をいただいております。
このことから、少しでも多くの方に技術文書の書き方を学んでいただく機会を提供したいと考え、講座として独立させ、またロケーションフリーで受講いただけるようにオンデマンド形式の講座として現在準備中です!
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