Wave Technology技術統括の森です。こんにちは。
製品のティアダウンをしてBOM(Bill Of Materials:部品表)にする業務を外部に依頼される場合に、
「搭載部品調査だけだから回路の知識は不要だ。回路設計の会社に依頼する必要はない」
・・・なんて思っておられませんか?
実は、BOMリストを作る目的次第では、回路設計の知識がある開発設計会社に解析を依頼することがオススメなんです。
今、貴社がある製品のティアダウン(teardown)を検討しているとしましょう。
そして、ティアダウンの目的は、回路解析までは必要としないが、基板に搭載する部品のBOMを作成してコスト分析を行うことであるとします。
搭載部品の調査だけなので、いつも頼んでいる構造のリバース解析専門の会社に依頼してもできそうです。
しかし、基板の規模が大きく搭載部品数が多ければ多いほど、電子部品は多種多様になり、回路の専門知識がないとBOMリストにするのはとても大変で精度も高まらないのです。
電子部品は、外形やマーク表示だけでは判別がつかないことも多く、基板上の配線と搭載位置などから推定する必要があったりすることはしばしば発生します。
回路を解析しないので、ある程度概略になることが前提とはいえ、この推定ができるのとできないのとでは大違いです。BOMリスト化に多くの時間を費やし、やっとできたリストの正確度は低く、大切なコスト見積もりの精度が大幅に低下することになりかねません。
ですから、コスト見積もりが目的のリバース解析でも、回路の設計やリバース解析ができる会社に依頼することが一番の解決策なのです。
このようにリバース解析は、その目的に応じて委託先を使い分けることがオススメです。
WTIは、アナログ・デジタル・マイコン・高周波無線・電源の各回路分野の設計委託(受託)にお応えするとともに、回路のリバース解析から構造解析(熱・応力解析)も含めたリバース解析まで幅広く、お客様のご要望にお応えしております。
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