みなさんこんにちは。高周波デバイス設計課の藤井です。
私の所属する部門では、お客様からのご依頼により高周波特性の評価を行うことが多いので、効率よく正確に評価業務を実施することが求められます。その方策の一つに、業務マニュアルの整備があります。
私達にとって、業務マニュアルを整備するということは、評価業務をより効率的に行うと共に、担当者が変わっても同じレベルのサービスを提供できるようにするという大切な意味があります。
ある業務でこんなことがありました。その業務はちょっと難易度が高い測定業務で手順も複雑だったのですが、その特性評価が適切に行えるように、作業手順を考案した担当者から別のエンジニアに引き継ぐ必要がありました。個人レベルで作成していた業務マニュアルがあったので、それに則って測定業務の引継ぎを始めました。引継作業を進める中で、元の担当者がある程度当たり前と思ってやってきたことを見返し、業務を引き継ぐエンジニアにも理解しやすいように改めて整理してマニュアルに反映したことで、作業の方法や注意点などをより明確にすることができ、より良いマニュアルに改善することができました。改善されたマニュアルを参考にすることで、業務を引き継ぐエンジニアは手順が複雑な測定作業でも効率的に習得でき、その測定に必要なネットワークアナライザやパワーセンサなどマイクロ波計測器の取り扱い方法や、特に高い周波数で測定を行う時の注意点なども改めて確認することで知見を広げることができました。
このように業務マニュアルを整備することによって、業務改善や社員の育成という貴重な副産物も得ることができました。
製品開発の中では開発の進捗状況やお客様のご要求に応じて測定作業の内容が変化していくこともあるため、いったん作成した業務マニュアルも、適時改善やアップデートをしていくことが必要になるので、それなりの手間がかかります。
しかし、お客様へのアウトプット品質の継続的な向上と、先程の例のように業務マニュアルを整備することによって得られる自分たちへの効果の点から、今後も整備に取り組んで行こうと考えています。
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