皆さん、こんにちは。第一技術部 通信設計第二課の森本です。
ミスターEOLこと河越さんと同じ部署で、維持設計業務(EOL対応など)や開発業務をしています。
(当社のEOL対応サービスはこちら)
EOL対応では生産中止となった部品を置き換えて、変更前と同等性能となるように様々な評価を進めていくことになります。変更する部品は違っていても対象となる製品が同じであれば、評価内容は同じ項目が多くなります。
皆さんは、このような同じ評価の繰り返しや測定したデータをまとめるのに苦労したことはありませんか?私は苦労していた中の一人です。
そこで今回は、身近なExcelのVBAを使った測定器制御を紹介したいと思います。
Excelで測定器を制御するためには、次の5つを準備する必要があります。
- 測定機器(外部制御可能なもの)
- ExcelがインストールされたPC
- PCと測定器を接続するケーブル類(GPIB、USB、LANなど)
- VISA(Virtual Instrument System Architecture)ドライバ
- Excelの関数やVBAを使用するための基礎知識
測定器制御を行えるソフトウェアは多数販売されていますが、どれも価格が高く容易に購入できない、部署が変わってライセンスが使えないといった問題があります。
しかし、Excelでの測定器制御は、VISAドライバのライセンス購入こそ必要になりますが、NI製のハードウェアを購入するとライセンスが付属していますし、それ以外は通常どこの職場でも費用を掛けずに用意できるというメリットがあります。
デメリットとしてはVBAの基礎知識が必要になることですが、弊社では社内教育の専門部署である技術教育センターによる社内講座が多数開かれており、その中の一つにVBA講座があります。今年も基礎知識の無い新人がVBA講座を受講した後に、プログラムを作成して測定器制御を行えるようになりました。(ちなみにこの社内技術教育の一部は、社外向け技術講座としてもご提供しています)
Excelでは測定器からデータを吸い出してそのまま処理することができるようになるため、初心者でも作業の効率化が見込めます。
興味を持たれた方は、実際の制御方法などは色々なホームページに詳細が記載されていますので、是非チャレンジしてみては如何でしょうか。
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