みなさんこんにちは。今年で入社3年目になります、電源設計課の阿久津です。
今回が初のブログ投稿となりますので、少しだけ自己紹介をさせてください。大学では、物理学科に所属し、主に物性物理に関する研究をしておりました。その後、WTIに入社し配属先に電源設計課を希望した(ほぼ希望通りに配属してもらえます)のは、「新しいことにチャレンジしたい」という単純な理由からです。初めの頃は、「電子回路ってなに?」や「電源ってどういうものなの?」からスタートしましたが、研修や先輩社員の方々からの手厚いフォローのおかげで、着実に成長してきていると実感しています。
余談ですが、趣味は釣りで、休みの日はよく釣りに出掛けたりします。弊社でも、釣り好きな社員が多く、たまに一緒に釣りに行ったりもしています。長くなりましたが、ここから本題です。
近年EV(電気自動車)に関するニュースを目にすることが多いと思います。通常のエンジン車はガソリンなどの燃料を使って走行しますが、EVでは、バッテリーに蓄えられた電気を使って走ります。そして、そのバッテリーに電気を供給するための機器がEV充電器です。EV充電器には、「普通充電器」と「急速充電器」の2種類があります。
- 充電口(車両インレットとも呼ばれる)
国内のEVの充電口は普通充電器と急速充電器用の2つの充電口が用意されていることが多く、以下のような規格となっています。
充電方式 規格 形状 普通充電 J1772
(Type1)急速充電 CHAdeMO
- 普通充電器
普通充電器は、戸建住宅などに設置されることが多いです。そのため、EV充電用コンセント(商業施設などには充電ケーブル付き普通充電器が一般的)を使用して単相交流100V / 200Vをそのまま車に供給し、車に搭載されている車載充電器(OBC)によって、直流に変換されバッテリーに充電されるといった流れになります。ただ、出力が数kWしかないため、フル充電するのに数時間程度かかってしまいますが、低コストかつ設置が容易といったメリットがあります。
- 急速充電器
急速充電器は、ガソリンスタンドや高速道路SA/PAなどに設置されることが多いです。急速充電器では三相交流200V / 400Vを充電器内で直流に変換して車に供給し、そのままバッテリーに充電します。名前の通り、急速で充電するため、出力は数十kW~数百kW程度あります。普通充電器よりも、約30分程度の短時間でフル充電できますが、価格、設置、管理・維持コストが高いといったデメリットがあります。
普通充電器は充電に時間がかかりますが、自宅や勤務先等で、用事を済ませながら充電ができますし、急速充電器では、持ち前の充電スピードを活かし、高速道路での長距離移動の途中でサクッと充電したいシーンなどに活用されます。このように、様々な用途によって使い分けられているのもEV充電器の特徴ですね。
いかがでしたでしょうか。今回はEV充電器について簡単な紹介をさせて頂きました。
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