(#083 EMI対策 ~ Sパラメータ その2 ~)より以下の式から、並列素子のSパラメータを求めます。
2端子対回路に並列素子インピーダンスZpを実装すると下のような回路図になります。
この回路図のPort 1からみた時のインピーダンスZ1はどのように表現できるかの?
Port 1からみた時のインピーダンスZ1は、並列素子インピーダンスZpと負荷ZOの並列合成インピーダンスが見えます。なのでS11は以下のように表現できますね。
よろしい。
ではS21はどうなるかの?
V1とV2は並列素子インピーダンスZpと負荷ZOとの並列合成インピーダンスとI1の積で求まるので以下のように表現できます。
下の2端子回路からS22とS12も同じように求めればよい、Port2からPort1側を見ると、Z2も同じように並列素子Zpと負荷ZOの並列接続なので、S11=S22、S21=S12が成立する。
つぎにZpにインダクタLを入れたときのS11とS21を求めてみよう。
S22とS12は、S11とS21と同じなので省略しよう。
Zp = jωL なので、以下のような式になりました。
よろしい、続きは次回にしよう。