生産中止部品の置き換えは大変です!

2017.12.12

河越みなさん、はじめまして。WTI応用機器設計部設計第二課 河越です。どうぞよろしくお願いします。

私が現在担当している業務は、製品の維持設計と呼ばれるものです。この維持設計業務の中心となるのは、生産中止部品対応(EOL対応やディスコン対応とも言います)と言うもので、製品に搭載する様々な部品が、メーカーの生産中止によって入手できなくなる事態に対して、製品性能を確保しながら代替部品に置き換えて、製品の継続生産を維持するものです。

生産中止部品対応では、日々発生する部品の生産中止情報を元に、いつまでに対応しなければ製品が生産できなくなるか期限を設定し、代替部品の選定、性能検証項目の洗い出し、部品載せ変え後の検証による性能確保を繰り返し実施しております。

製品には電源部、アナログ部、高周波部、デジタル部等さまざまな回路ブロックが存在し、どこのどの部品が生産中止になるか予測は困難です。その一方で、回路ブロックや、生産中止対象部品によって検証内容は異なりますので、生産中止対応業務には、幅広い回路知識や、各製品固有の機能・性能に対応できる読解力が求められます。

例えば無線機で受信信号の増幅に使うFETが生産中止になると、次のような検証が必要になります。
■単体特性
・ゲイン、周波数特性比較 ・直流静特性(G,D,S電圧)比較 ・許容損失
■性能試験
・受信感度 [温度試験] ・隣接チャンネル除去比 ・ブロックキング
・相互変調 ・スプリアスレスポンス ・副次的に発する電波の強度

また、同じ無線機器でも、外部との制御信号のインターフェースに使うフォトカプラが生産中止になった場合は、次のような検証が必要となります。
■単体特性
・波形比較 ・許容損失 ・寿命計算
■性能試験
・制御動作確認[温度試験]

このように、同じ機器でもどの回路のどの部品が生産中止になるかで検証内容は変わります。

生産中止部品の置き換えを検討する上で、重要なポイントは、対象製品の性能をどこまで理解し、対象部品を置き換えるうえで、性能にどう影響するのかをきちんと整理し対応できるかにかかってきます。

このため、製品のあるべき姿を正確に把握するため、お客様と密に連携し、情報を共有できる環境つくりも製品維持のための重要な業務となります。

そして、どんな部品が生産中止になっても生産継続という答えを出せるように、(生産中止対応を通じて、様々な回路の解読力を鍛え、様々な部品の知見を深め、さらには機構設計への影響の考慮もしながら)日々奮闘しています。

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